1975年、ポル・ポト率いるクメール・ルージュが政権を奪取し市民を地方へ強制移住させたカンボジア。
大移動の最中、幼い子供とはぐれてしまったとある家族を待っていたのは地獄のような日々だった…というお話し。
人類史の中でも異質なカンボジアで起きた大惨劇。
一人の人間の歪んだ思想により当時の国民の約1/4の人々が虐殺されたとも言われている事件。
戦争や内戦はいつもごく一部の人間たちによって始められ、平和を望む多くの国民が犠牲になります。
民主主義は完全な制度ではないかもせれないけれど、民主主義には上に立ってはいけない人間に権力を持たせないという力があります。
民意がいつでも正しい訳ではないし、間違った選択により悲劇が起こる事もあります。
だけれど、何よりも“悲劇”にとって都合が良いのは民衆が無関心である事。
カンボジアで起きたこの戦争を忘れないという事は、これからの世界に無関心でいてはいけないという事と同義であるのではないかと思います。