FUNAN フナンの作品情報・感想・評価・動画配信

「FUNAN フナン」に投稿された感想・評価

クメール・ルージュについては、授業で習った知識がうっっつすらあるだけだったけれど、強すぎる思想がいとも簡単に人々から自由をうばって、人生を搾取し、命まで脅かすということが、いかに恐ろしいことなのか考えさせられた。
カンボジアの映画は観たことないな…という、軽い気持ちで観てしまって、キツめのカウンター喰らった。
きよこ

きよこの感想・評価

3.9
50年前のカンボジア。クメール支配下における家族の物語。卑劣で残酷な抑圧は長年続く。行方不明の息子を探すために生きて生きて生き抜く姿を描く。

母親の強さに周りが味方になり犠牲になる。挫けながらも夫婦の愛、息子の心の傷を思うと涙が滲んできた😢

骨太の作品ではあったけど、描かずに音や状況で残酷さを表してありアニメの奥深さを感じる良作でした🥺
たぁ

たぁの感想・評価

2.5
(映像2.5+脚本2.5+役者2.5+音楽3+演出2)/5=2.5
TAKA

TAKAの感想・評価

4.2
2021-006-006-000
2020.1.8 YEBISU GARDEN CINEMATC Scr.2
短文感想

偶然なのですが
トムトムさん同様、デブゴンの次に本作を観てしまいました。
もしもデブゴンと同日の鑑賞であったならば、流石に頭の中がひっくり返っていたかもしれません。


そこにあったのは現実

クメール・ルージュ
ポル・ポト
虐殺
そういった
「活字」ではなく
「現実」
本当にあった「地獄」が描かれていました。

そしてそれはあくまで個人の視点で描かれます
だからこそよりリアルなものとして
本当にあった苦しみとして
胸に突き刺さります。
「この世界の片隅に」と同様
アニメだからこその鋭さで。

痛い。

不明を恥じるとともに
不謹慎かもしれませんが観て良かった。
観ておくべき作品でした。

知りました。

知ったことで
何が出来るのか
どんなことに繋がるのかは分からないけれど
でも知っておくべき痛みだったと思います。



・・・
もしも実写であったならば
実写で表現出来たのならば
この残虐な地獄に耐えられただろうか

このレビューはネタバレを含みます

これは本当に辛かった。
引き裂かれる家族、強制労働、家庭の温かさと真逆の環境で育つ子どもの悲惨であること。
ヒロインたちの子どもがちょうど甥っ子と同じくらいの年齢で、子どもが大変な目に遭うのは本当にしんどくて涙が止まらなかった。
それとラストがね……それ伏線だったの……
辛くて苦しい物語なのでもう見たくないような、歴史背景を学んでからまた挑戦したいような。
yutanian

yutanianの感想・評価

4.3
FUNAN=扶南。
クメール・ルージュ占領下のカンボジア。
強制移住の際に生き別れてしまった息子を探す両親の物語。

アニメはシンプルで、線の数も少ない。
演出としては仰々しさもなく、演出の見どころという点では地味。

だがしかし、この物語で描かれているのは、
アニメにデフォルメしたことでようやく受け入れられる、
受け入れがたい不条理な世界。現実にあった状況。

強制的な重労働、暴力、処刑。

そんな、波風立てず生きるしかない絶望的な環境の中でも、
息子を思う気持ちを心に持ち、前に進む物語。

主人公は希望を捨てなかった。
しかし、その周囲には権力に迎合する連中もいた。

画面を通してみると、主人公の考えが輝いて見える。
しかしこの世界観で生きた人にとっては、どうしようもないのかもしれない。
すぐそこに、予期せぬ死が待っていたのだから。

監督も「これは自分の母の物語」と語っている。
すべてが事実ではないのかも知れない。
だがこれは、悲哀と希望のノンフィクションとして捉えたい。


行方不明になった息子=監督…?とは思ったが、この特別な物語が、あの時期のカンボジアの人にとっては特別ではない(誰にでも当てはまる)物語なんだろう。
赤色テロ吹き荒れるカンボジアにおいて農村に徒歩で移住させられ労働を強いられた都市生活者一家のライフストーリー。組織は必ずや理想を実現する!とキレ散らかして憚らず腐敗していく旧市民たちと、精神・身体どちらにおいても残忍な仕打ちに耐える新市民たち。極限状態において人間が自分を保つ条件とは、ただ尊厳のみである。
アニメーションの質と声がよかった。 カンボジアフレンチではなくフランスの声優がやってるらしい。
さき

さきの感想・評価

4.0
カンボジア語専攻なので見なくては!と思い学校後に下北沢まで行った。
ミニシアターみたいで劇場も好きだった。

話はクメールルージュ政権下のカンボジアで何が起きていたのかを学ぶには最適だと思う。強制移動、労働、闇取引、脱走、強姦、本当に凄まじい時代だったのだなと思う。冒頭のプノンペンの華やかさは本当に「東洋のパリ」という感じだからこそ後半とのギャップが激しい。ポルポト政権下の話は非文明的でフィクションのような遠い昔の話で感じてしまうけど、自分の習ってるネイティブの先生方はこの時代を経験し、生き抜いたと思うと急にリアルで身近に感じる。

ベトナム侵攻後、クメールルージュに家族を奪われた人々の憎しみ、クメールルージュ派だった人の生きづらさ、どちらも痛いほど伝わってきたのでかなり考えさせられた。

欲を言うならばフランス映画だったので、音声がフランス語だったが、これがクメール語での制作であったらもっと雰囲気が出ると思う。
ある日
ありふれた今日が急に、突然奪われるなんて。
国が分断され、同じ国民同士で戦わされるなんて。
家族が離れ離れになって、人間の醜さ愚かさと絶望だけが残る。




歴史を学んだり、それ以上にたくさんの映画で知った世界の悲劇。
どうして人間はその悲劇の歴史から学ばないの?世界大戦後だけでもルワンダやインドネシア、韓国や中東など様々な国で同じ事が繰り返されて大勢の人が命を落として、大勢の人の心に大きな傷を残している。
近所に住んでいた人と殺し合うってどういうこと?
なんで、なんで?
いったい何を検証してるんですか?
権力とか支配とか争って命を軽んじる人間ってなに?
火の鳥のように、一度地球はやり直しても、誕生した微生物だってまた争い始めるのかな。
悲しい。悲しすぎる。
私みたいなちっぽけな人間が叫んでもどうしようもないかもしれないけど、苦しい!



劇中、必死に生きて子供を探す主人公のチョウの姿に胸を打たれました。
幸せな日常が本当に突然変わり、家だけじゃなく最愛の息子と生き別れ、家族や親族や同じ国民の変貌する様に傷付き絶望してもまだ、望みを捨てない母の姿。
生きるのは息子の為。
起こる事実が淡々と描かれるぶん、衝撃と悲しみが強く伝わってきました。



と、ここまで感想を書いて保存していたのですが。。

今またミャンマーで同じ事が起きています。
毎日、私が泣いてもしょうがないんだけれど、
ニュースをみる度に涙が止まらないです。
光州も声を上げた若者が沢山命を落としました。
今、ミャンマーでも勇気ある若者が犠牲になっています。
先日、このクーデターによってますます困難な状況に陥ったであろうロヒンギャの現状を、日本に住むロヒンギャの人にインタビューしたラジオを聞きました。
彼女は、迫害を受けた立場にもかかわらず、今のロヒンギャの大変さよりも
今ミャンマーで起こっている事を伝え、苦しんでいるミャンマー国民への救済と協力を涙ながらに訴えていました。
同じ国民を助けたいと。


平和ボケした日本人の私は微力です。
だけど、繰り返されるこの事実をちゃんと知って考えて声を上げる事はできると思います。




どうかチョウさん達が、今穏やかにどこかで生きていますように。
チョウさんの孫が苦しまない世界を作るのが、この映画を観た私達にできることなんじゃないかと思います。
shinya

shinyaの感想・評価

3.5
監督の母親の実体験をベースに、クメール・ルージュの独裁的で弾圧された統制下での家族の地獄巡り物語。

とにかく辛い描写が続くが、戦争、内戦についての善悪の次元を超えて、極限状態の恐怖の中でなぜ人は生きるのか、なぜ生き続けるのか、"生きる"という根源的なことを問いかけてくる。

1975年というたった45年前の出来事ということに戦慄する。
>|

あなたにおすすめの記事