mam

雁の寺のmamのネタバレレビュー・内容・結末

雁の寺(1962年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作:水上勉

実際に小坊主として瑞春院で働いていた原作者による、禅寺の堕落した実態を告発する恨み節的な作品。

愛欲にまみれた煩悩だらけの住職と、されるがままに溺れていく愛人。
真面目に努めながらも住職からは虐げられる哀れな小坊主は、ふたりの情事を盗み見し、同情した愛人は彼に身を捧げ...。

官能サスペンスで終わるのかと思いきや、風刺を効かせた現代のラストが闇深く薄気味悪くてとても良い。

2023-320
mam

mam