ハマチェーテearth838

Mank/マンクのハマチェーテearth838のレビュー・感想・評価

Mank/マンク(2020年製作の映画)
4.0
遂に700レビュー目!
なんか嬉しい。
不朽の名作「市民ケーン」の脚本家マンクがいかにして、この作品を書き上げたか。

実在の人物を使って、本当の話とフィクションを織り交ぜてつつデビットフィンチャー監督がかましてくれてます。

白黒映画なんだけど、まず気になったのが音声。昔の映画ながらのあの聴こえやすい感じなんなんだろうと思ったら、モノラルでやっているんだとか。
で、映画中盤で昔の映画ながら、黒い点が画面の右上に。俗に言うパンチっていうフィルム交換の合図?なんだけど、そういう仕掛けが多い。色々考察みたんだけど、意味は色々深そう。宇多丸さんの解説万歳!

わたしは市民ケーンをこの映画のために予習してから本作観たんだけど、それは必ずやってからの方がいいね。
より楽しめる。あの映画のラストシーンの元ネタはこれか!とか、ヒロインはもっといいやつだったんだ。とか、バラのツボミってマジ?笑 とか。

で、内容としても大変満足。
会話の奥深さというか、やりとりに重みがある。
フィンチャー監督の父親の脚本を子供が映画化するなんてアツすぎるでしょ。

で、このハリウッドの虚構だったり、メディア操作、選挙、とか、今の時代に馴染みまくっていると思う。

個人的には、新聞王の晩餐会に酩酊マンクがくる、あの緊張感。たまらなかったな。

年末に満足な一本でした。

来年も素敵な映画が観たいなぁー。