陣内栄

FREAKS フリークス 能力者たちの陣内栄のレビュー・感想・評価

3.1
出だしから感じ続ける"違和感"
閉ざされた家、嘘のプロフィールを暗唱する娘、目から血が出る父、窓から見える鳥は動いていない、物置き部屋になぜか現れる少女たちや母親、移動販売のアイス屋のおじいさんは不気味、そのおじいさんに殺されるダイナーの店員。一つずつ違和感のピースが集まり大きな謎になっていく。クロエ一家、その正体は何なのか…。少しずつ世界観を読み解いていく、じんわりと分かってくる物語の展開。とにかく子役のレクシー・コルカーの演技力が高く、異能力を操る子どもが持っていそうな独特な雰囲気からくる怖さと数ヶ月で7年の成長を遂げたことによる精神的幼さを演じきっていた。


すごい奴らを敵に回してしまったなぁ。
"みんな仲良く"みたいなのは幻想に過ぎないのか…。現実世界では差別や偏見はちょっとしたことをきっかけにしてすぐに広がっていくし共感してしまう。"A型の人は〜"、"最近の若い人は〜"、"見かけによらず〜"、こういう言葉も全て差別や偏見のきっかけに過ぎない。当たり前に人を見た目で判断するし、何だかんだ判断できてしまう。自分がマジョリティ側にいるという偏見をまずは捨てなければならないのかもしれない。
陣内栄

陣内栄