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ザ・ハントのmaeのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ハント(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

目覚めたら猿轡を噛まされて森の中。大きな箱の中身は着飾った豚とたくさんの武器。どうやら「マナーゲート」と呼ばれるハントゲームのために誘拐されたようだ。
ありがちな"殺し合え"だと思ったら協力体制。ハンター達と"殺し合おう"ってことなのか?
主人公かなと思った女性がサクッと死んで笑っちゃった。その後もサクサクといろんな死に方をするのがおもしろい。

「You fucked up, bitch!」は名言だな。クリスタルつえぇぇえ。
振りかぶって鉄パイプフルスイングは最高。一才の躊躇なし!
ごめんって言いながら銃創に指突っ込むのも笑うし、ウサギと亀の話は私の知っている御伽噺と違っていて「いつだって勝つのはうさぎ」発言は意味深。

前半は単なる上流国民による娯楽的殺人映画にも思えるが後半は思想色が強く、観る側の政治やら差別やら階級問題なんかに対しての関心とブラックユーモアのセンスの有無、勘の良し悪しで解釈のベクトルがだいぶ異なる作品だと感じた。
ある意味すごいどんでん返し。

着飾った豚は白人の揶揄かな?って思ったり。
何かやらかす理由が総じて「神様の思し召し」なのも典型的だし、なんだろ、結局差別と聞けば何もかもを否定する思考回路と精神が既にもう差別要素を生み出してるよね。話してる内容も結構矛盾してるし。


「It's fuckin' great」で締めるのアガる!「動物農場」復習しよ。
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