富裕層が娯楽で人間狩りをするという、「ハンガー・ゲーム」のような「パージ」のような話です。色々ツッコミどころはありますが、見始めたらやめられなくて、一気に見てしまいました。
エマ・ロバーツが主役か、と思ったらそうじゃなくて、じゃあ、このイケメンが主役か、と思ったらそうじゃなくて、という出オチ連発のスタートから楽しい。
そして、この人が?という感じで登場したヒロインがまぁ強いこと。危機察知能力が鋭どく、敵は必ずとどめを刺す、味方でも疑わしかったら迷いなく殺すという容赦なさが頼もし過ぎる。
逃げるばかりでなく、ゲームの運営側に逆襲するのですが、満を持して黒幕として登場する大物女優も良い感じです。そしてあっという間に完了。「ハンガー・ゲーム」が5作にわたって描いたストーリーが90分で終了しちゃったよ。なんかすごいな。
現代のアメリカ社会の分断、オーウェルの「動物農場」のメタファーなども描かれいますが、それは取ってつけたようなもの。真面目な批評が似合う映画ではありません。