オマ内藤

シャン・チー/テン・リングスの伝説のオマ内藤のネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

「最強ゆえに戦うことを禁じた新ヒーロー」1回しか見ていないけど、このキャッチコピーは合ってないと思う。

•気になる所
MCUシリーズには歴史の裏で暗躍してたり、世界を影で操っている秘密結社がよく出てくる。今作の秘密結社、テンリングスは設定だけ見るとスゴそうだけど、劇中の活躍を見る限りでは敵組織としてイマイチ。地味すぎる 恐ろしさを感じない。
現代のテロリスト軍団ならもっと刀剣だけでなく近代的な銃火器も活用してないとおかしい。村を焼き払うっていうから、どんな展開になるかと思ったら、ニンジャ軍団とカンフー軍団の合戦だったので拍子抜け。
ヒドラやレッドルームなどなど様々な秘密結社がいそうなMCUの世界で、テンリングスが覇権争いに参加できるとは思えない。

奥さんの故郷のカンフー軍団もどうかと思う。棒と盾と弓矢って。「気」を使える人もいるみたいだけど、もしテンリングスが銃火器使ってきたらどうするつもりだったのか。守護者として心許ないし、説得力もない。

カンフーアクションは素晴らしいけど、盛り上がりそうになったらは魔法バトルになってしまうのが少し残念。お預けされてる気分。怪獣バトルや魔法バトルよりカンフーバトルのほうが見応えがあった。

テンリングスの覆面のニンジャマスターっぽい人が呆気なくやられてしまったのも盛り下がる。モブニンジャがやられ役ではダメだったのか。テンリングスの新首領の横には彼?彼女?が立ってたほうが絵になる。

テンリングスの新リーダーが妹になり、男性たげでなく女性も武術訓練が受けられるようになる。伝統的な組織が現代の価値観を取り入れ、変革するというのは昨今の社会情勢を意識しているんだろう。
だからこそ、魂を吸い取るモンスターの登場は余計だったと思う。
父と息子の確執や、異なる価値観同士の対立といった人間ドラマを深く掘り下げてほしかった。最終バトルは父VS息子のほうが盛り上がると思う。
オマ内藤

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