とにかく多種多様に展開されるアクションが楽しい。様々なシチュエーションの中、あの手この手でアイデアを凝らしたアクションが目眩く展開される様は、まさしく眼福。
ストーリーの軸は父殺しと通過儀礼。つまり王道。
そんな中でも中国映画の積み重ねてきた歴史に対する敬意が感じられるシーンが多々あるのが好印象だった（中国語の扱い方とか）。
ただ、主人公のオリジンを丁寧に描くために、回想シーンが多用されているのだけれどそれが映画全体のテンポを悪くしているような感があった（回想シーンのテンポと現代のシーンのテンポが噛み合わない）。
まあそれも丁寧な演出と思えばそれほど気にならないものではある。
アントマン的な小市民路線から、終盤ではブラックパンサーを彷彿とさせる舞台へと移動し、最終的には怪獣映画に至るという展開のゴージャスさも良かった。
ヴィジュアル的にも、今までのMCUにはなかった新しい風を吹き込んでくれそうな作品でした。
シャン・チーたちのこれからの活躍に期待。
