MCUにいそうでいなかったカンフーヒーロー
アイアンマン1から地味に水面下でその存在がちらつかされ、原作を知るファンからは「あれ?なか違くね?」となっていた組織“テンリングス”
その正体を明かされると同時にやっぱり原作からだいぶ大胆な改変がなされてお出しされる本作。
しかしその改変のセンスたるや脱帽です。
そもそも原作だとテンリングスとはマンダリンが作った組織でその由来はマンダリンが所有する10個指輪からです。
その指輪は数々の魔術を操るアイテムですが、MCUになったことで大胆にも指輪から腕輪に。
マンダリンはその腕輪の力で不老不死になった1000年以上生きる超人へと改変。
そのマンダリンとシャン・チーを家族という設定にし、全体のテーマも“家族”に。
ありきたりながらも王道なテーマですがそれが本当にしっかり利いていて
特にマンダリン役のトニー・レオンの演技がバツグンなため単なるヴィランではなく深みのあるキャラクターへとなっています。
アクションも素晴らしい。
MCU初のカンフー映画としてどうなるとかと期待と不安半々でしたが、いやはや期待以上。
ジャッキーのような様々なシチュエーションでのアクションに、武器術、ストロングスタイルなマーシャルアーツもあれば八卦掌や太極拳を彷彿とさせる柔よく剛を制すアクションとてんこ盛り。
シャー・リンが駆使するマイナー武器な縄鏢の縦横無尽なアクション。
そしてやはりマンダリンとシャン・チーが魅せてくれる10個の腕輪、テンリングスのアクションですよ。
これがもう抜群にカッコいい!
武器としてのポテンシャルが半端なくて映える画しか取れない優れもの。
その出自の謎さも相まって今後のMCUで使われることが楽しみな武器ですよ。