KnightsofOdessa

シャン・チー/テン・リングスの伝説のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

2.5
[] 50点

トニー・レオンとミシェル・ヨーを出すことで、二人が背負ってきた役者人生と香港映画の遺産をそのまま借りてきて自らの文脈に組み込み正当化してしまう感じに結構大きめな抵抗がある。その抵抗を最大限なくそうとする努力とリスペクトを感じるからこそ、余計に目立ってグロテスクになっていくというかなんというか。1000年掛けた割にテンリングスの規模感がショボいのと併せて、最後まで引っ掛かってしまった。物語の構造とその粗さは『ブラックパンサー』と同等だが、"黒人"を一緒くたにした同作と比べると明白に中国人に向けて他のアジア人は一切登場させない"(金儲けへの)配慮"を感じた。

動きの大仰さや青とオレンジのぶつかり合いに『エアベンダー』を思い出し、勝手にシャマランに思いを馳せていた。
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