ストーリーは特に大きな捻りはなく、至って王道。そこにMCUらしい笑いを加えていく辺りで、らしさを出している。ストーリーの平凡さを補って余るアクションシークエンスのカット良さが見物で、武侠でありながら、カンフーでありながら、パルクールもやってみせる。
フェーズ4から初登場のヒーローの映画は本作が初めて。途中からモンスター同士の戦いが始まった時は正直おいおいと思ったが、それでも全体的に楽しかった記憶が残る作品に仕上がっている。
毎度アメリカ映画ではお馴染みの東アジアの色んな要素をとりあえずぶち込みたました的な描写はもはやお愛嬌か。
しっかりとMCUファンへの目配せを入れながら、この作品からであれば他の作品は後追いでも十分に楽しめる構成になっているのは好感が持てる。
