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シャン・チー/テン・リングスの伝説のmanamiのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

MARVEL感というか、「アメリカのスーパーヒーロー」感のない映画です。主人公アメリカ人じゃないから当たり前かもしれないけど。そもそも主人公がアメリカ人(特に白人)じゃないのがレアケースだからな。

まず、序盤でKatyが"but mom, you're an American"って言ったり、中国人の父にとってKatyは"American girl"だって台詞があることに感動した。アメリカの映画、しかもこんなに大きい映画でこの台詞が出てくることに意味があると思う。あと中国人間の会話では出来るだけ中国語を沢山取り入れてるのも好感度高い。音楽88risingなのも強い。

あとは見た目!主人公のShang-chiもKatyも、その他に出てくるキャラクターもみんな中国人のスタンダードから並外れた美男美女じゃないのが良いと思う。身長も。最近よく(大きく括ります)asian-americanの人たちが「もっと自分の見た目に近い、自分と似た境遇のrole modelが欲しい、居るべきだ」って言ってる言葉を反映した形な気がします。

ストーリーの面では、正直、「父ちゃん1000年も生きてたのに何でそんなに簡単に信じちゃうの」って思ってしまった。それだけ母ちゃんのこと愛してたんだろうけど。そして母ちゃんのこと愛しすぎたあまり道誤っちゃっただけで、悪気はなかったんだろうな。で、それを理解してるからこそShangもXialingも父を心からは嫌いになれなかったんだろうなと思います。

Trevorは相変わらずお調子者すぎるし、Wongは愛です。

そしてやっぱり光で流して追悼するシーンが綺麗。
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