たくみん

ソー:ラブ&サンダーのたくみんのネタバレレビュー・内容・結末

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ヒロインはストームブレイカー


ニューアスガルドの子供が攫われて、助ける話。
文字通りとても規模の小さいストーリー。
ただ、いい意味で、MCUのフェーズ1を彷彿させる流れだった。
無駄が一切なく、綺麗にお話が展開していく作りは、タイカワイティティらしい。
所々にユーモアがあり、めっちゃ笑った。
特にストームブレイカーのヒロインらしいその登場の仕方ややきもちの焼き方など本当に可愛かった。
ジェーンの砕けたムジョルニアの戦い方はカッコいいし、ゴアのビジュアルや色のない世界もとても綺麗で満足のいく出来だった。

なにより、
武器よって命を奪われるゴアと
武器によって命を延ばされるジェーン。
神を殺して悪者になるゴアと
ゼウスを殺して英雄になるソー。
何もかも対比が効いていて、うまい構成だなと感心。
序盤のロック的な演出も、非常にワクワクした。

ただ残念だったのは、大きく3つ。
まず1点目。
子供達に力を貸すシーン。
あれはゼウスの力だから、今までのソーではできないことなのは理解できた。ただ子供たちを戦士にして戦わせるのは賛否あるよなーと。
2点目。
冒頭でも書いたが、規模が小さい。
今まで世界を救う為、宇宙を救う為のお話を見てきたので、近所の子供を救う話がとても親愛なる隣人程度に思えた。
3点目。
ゴアが弱いのに、ソーと力比べでそこそこ戦えている。
これは違和感しかなかった。
ゴアはその見た目的にも、力がないから、シャドウモンスターを使って、もっと知的に戦うべきではないだろうか。。
そして4点目。
ラスト。これはもう本当にダメ。
なんで今作の敵の娘を我が子に向かい入れ、ソーの後継者的な扱いにしたのか。
全く共感できなかった。


ちなみに、
なんでゴアは神殺して悪者扱いなのに、ソーは神の中の神ゼウスを殺しても悪者扱いにならないのか。(死んでなくとも重罪だろ)
ヴァルチャーと同じ思想になる。
同じ事をやっても、なぜヒーローはヒーロー扱いされて、ヴィランはヴィラン扱いされるのか。
うーん。
たくみん

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