グリーンツー

ソー:ラブ&サンダーのグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「エンドゲーム」以降のアベンジャーズ。その人気の維持、向上のために様々な試行錯誤を続けてる。

そのために「海外市場」を狙って中国人を主人公にしたこともあった。多分、この流れは今後も続く。また別の作品では大女優アンジェリーナ・ジョリーも加わった。

これらの取り組みは確かに一定の成果があった。しかしまだ、解決出来ていない問題がある。それは「華やかさ」。即ちスカーレット・ヨハンソンの穴が埋まっていない。勿論「ブラック・ウィドウ」でフローレンス・ピューが後継者になったけど、彼女がスカヨハのクラスにまでなるにはまだまだ時間が必要だし、なれる保証もない。だから、マーベルとしてはスカヨハの穴を当面埋める「即戦力」が欲しかった。そのために選ばれたのがナタリー・ポートマンだったんだと思う。

本来なら退場してるはずの彼女を呼び戻すということは、それだけスポンサーなどの圧力が凄かったということ。また、マーベルの収益にも悪い影響が出ていたのかなと思う。もしかしたらスカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウを死なせたことを悔いているかも。そのうち「ドラゴンボール」が出てきてアイアンマンやキャプテン・アメリカと共に復活するかもしれない。尤も、それは最終手段だと思う。

話を作品に戻すと、「神を信じられない」世相を反映した作品になっていると思う。コロナ禍やロシアのせいで、更にそのことを痛感させられる。北欧神話からギリシャ神話に話が広がって、そのうち本当に「黄金聖衣」なんかが出てきそう。マーベルなら本当に「聖闘士星矢」を仲間にしかねない。

映画を作るには金がかかるし、そのためにはファンやスポンサーの意向を無視するわけにはいかない。しかし、それにばかり目が向きすぎるのもまた問題。そこに目が行きすぎて、作品本来の良さや面白さが消えたら本末転倒。今のマーベルは、多少興行収入が減っても「我慢」して新しい柱を作る必要があるのではと思う。