Hope3000

ソー:ラブ&サンダーのHope3000のネタバレレビュー・内容・結末

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ソーの最新作、ついに…!

フェーズ4から大きく変貌するMCUに、良くも悪くも驚かされているこの頃。MoMの件もあってすぐには行動に移せず、期待しながらも恐る恐る劇場へ…。


監督は、ソーシリーズの前作バトルロイヤルを担当したタイカ・ワイティティ!前作に続き、監督の味が存分に出てた!ポップで、ジョークあり、笑いありの世界♪ 軽そうでも決して薄っぺらさを感じさせない、それがワイティティワールド!マルチバースは関わって来なかったけど、逆に複雑にならなくて良かったかも。
ーだから、失望しなかった。良かった…


さて、映画の中身についての感想です。



E.G.の闘い後、王位をヴァルキリーに譲り、GoGたちと自分探しの旅へ出たソー。久しぶりりっ!⚡️⚡以前の身体を取り戻したようだし、元気になった君を見れて、ファンとしては嬉しいです。
センターにゴールドが入った、コバルトブルーの煌びやかな新スーツ、アスガルドっぽさが出ていいね👍

コーグのゆる〜い神話の読み聞かせは、良い復習に。ソー自身の過去やジェーンとの恋…。「ソーは多くを失った」って、過去作の色々な人の顔が出てきて懐かしかった。
(ソー 安心して、ロキは生きてるよ…! Loki is alive. (小声)笑)

衝撃だったのは、ジェーン。前作で登場しなかったから、かなり久しぶりっ!👋ーと喜んだのも束の間…
いつ、何のガンに冒された!?ステージ4になる前に気付かなかったのか… そして、健康な身体を手にするために医学ではなく神話に頼ることに。結果はフィーメイル「マイティ・ソー」に。
彼女はいとも簡単にムジョルニアを手にできた…。アベンジャーズヒーローですら不可能だったのに😂(キャップを除く😉)

ゴアに浴びせた3つの言葉、最高だったー!「私のハンマーを喰らえー!」⚡🔨

新アスガルド女王になったヴァルキリー、相変わらずカッコいい〜!!ネクロソード🗡で負傷した時はヒヤリとしましたが、無事で良かった…!最強戦士の重要な1人を失ったら、どうなることかと… (ソーシリーズでは、ヴァルキリーに続きシフも好き)
実は、以前にヴァルキリー単独の短編コミックを購入しまして…🤭原作では、ヴァルキリーは大きく豊かな巻き毛で銀色の鎧を纏っているんです!イラストを紙に写したくなるくらい、それはそれは美しいです✨皆さんにも見せられたら…!

コーグ&ミークはバトルロイヤル以来、ソーシリーズのお気に入りキャラ。今回はミークの出番がほとんど無くて少し残念だったけど、議事録をとるところは可愛くてほっこり笑ってしまった!
コーグも、最後には元通り。ドウェインって、"あの"ドウェインのこと…?w

ソー&Asgardian kids(敢えて英語で)の軍隊の登場はWow!! 子どもたち、強すぎ!😂ぬいぐるみですらジャックジャック化した武器にできちゃう!ww 雷神の力を人に宿すことができるなんて… それなら早くやってよ〜🤣
「いいえ、今まではシークレットにしておいたんですよ。早い段階でバラしちゃうと、後のお楽しみがなくなっちゃうよ?」と言わんばかりの、制作陣の想いかい?w

ヘイムダルにもまた会えて嬉しかった😭我らが友、アスガルドの目。ヴァルハラで暮らしていたんですね。
本来であれば、アスガルド人しか行くことを許されていない死後の国。心優しいアスガルド人に迎えられて、ジェーンもあの場所ならきっと幸せでしょう…✨

ソーとムジョルニアの会話よ😂

🔨(ムジョ)「ジェーンはアタシが守るわ」/「一緒に行きましょ」
🪓(ストーム)「まだアノ子に気があるの?今はアタシがバディでしょ?」
(※性別変しましたw)

ムジョルニアも、ストームブレイカーも、スーッと寄ってくるところ、なんか笑ってしまうww 可愛い!!w
👨‍🦰~🔨 ⁾⁾~~~




さて、今回の初登場のヴィラン、ゴア(ザ・ゴッド・オブ・ブッチャー)について。誕生までのストーリーが苦しい。
飢餓により国は滅び、貧困に苦しめられていたゴア。灼熱の太陽の下、たった一人で我が子を腕に砂漠を迷い、体力は無くなる寸前。どこからか聞こえてくる囁き声に導かれ、幸運にもオアシスを見つけ、崇める神に遭遇する。そして救いを乞う。しかし、彼が崇めていた神は「来世に幸福はない」「死ぬ運命だ」とゴアの必死の願いも相手にせず、瞬く間に信仰心を踏み躙られた。神に裏切られたことで、ゴアは憎しみと怒りによって神の力を得て、存在する全ての神を殺す「復讐の神」となる。

信仰の規則に則って生きてきたのに、その神に慈悲の心が無いと知れば… 罪を犯した訳でもないのに、飢餓に苦しまなければならない運命に立たされたら… それはもう絶望と落胆でしかない。望む願いが叶わなかったら「神は無慈悲だ」と恨んでしまう気持ちは、誰の心にも生まれる可能性があるから、ゴアの中の激しい感情は共感できなくもない。

ーとは言え、全ての神を滅ぼして、罪のない世界中の民を闇と影で包むのは、間違っている。
ゴアが本当に求めているのは、愛と慈悲の心。心から「守りたい」と思えるものがあるからこそ、必死に生きようとする。彼の命は短かったけど、最期には「悪」でなく父親に戻れた。難しいけれど、復讐で問題は解決しないし、苦しみも癒えないということなんだと思う。

共感できる悪役は他にも。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のカーリ・モーゲンソウもその1人。「世界秩序」を求め、国の組織の統治により生まれる社会の分断を無くすために抵抗する。やり方は過激だけど、「世界を平和にしたい」という彼女の想いは理解できる。

MCUは社会派映画にシフトし始め、ただ悪とヒーローが闘うだけの作品ではなくなってきていて、時代に沿った映画の存在価値が重視されている!映画には無限の可能性が広がっている!

ゴアを演じるのは、クリスチャン・ベイル!ユーザーさんのレビューを読んで、「えっ…!!🫢」全然分かりませんでした…(^^;;

MoMの時のトラウマが抜けず、ゴアがシャドウモンスターを呼び寄せた時は反射で身構えた…🫣影+黒い生き物って、ホラーでありそうだし、絶対怖いやつじゃん?汗
ワイティティ監督もそういう傾向を踏んだのかと思いましたが… 幸い、違って良かった、、



タイトルが決まった時、正直ダサく感じてしまったけど、最後になってその意味が分かった!

ゴアの幼い娘を引き取り、ゴアの代わりに父親になったソー。
ユーザーさんのレビューを通して知ったのですが、ゴアの娘を演じているのは、なんと!クリヘムの実の娘だと!!😳ネットで調べて二度確認w 言われてみれば、2人のやりとりを見ても「どうしてこんなに息ピッタリなんだろう?」と不思議だったので、知れてスッキリ。

つまり、”Love and Thunder”とは、”Love”=“my love”/愛する娘、”Thunder”=father/父親ということですね。
ソーも、少女(Loveちゃん?)も、今回の闘いでそれぞれ大切な人を失った身。痛んだ彼らの心を癒すのは、互いの愛。父親のゴアにも伝わったことだろう。

Loveちゃんは、スーパーヒーローとなるのか?ソーの血を引き継いでる訳でもないし、父ゴアの力の正体は不明。今後、本格的にMCU入りを果たすのか注目です。


「いつもので」と注文せずとも出てくるクレジット。ゼウスは生きており、息子のヘラクレスも姿を現す。
一体、何者?前に出てきましたっけ…?ユーザーの方が興奮されていたのに、自分は分からなくて、もどかしい…!😖





うんっ!ワイティティ監督だから安心した!楽しめた〜o(^▽^)o🎶監督、次も楽しませてください!
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