えいがドゥロヴァウ

セレブの種のえいがドゥロヴァウのレビュー・感想・評価

セレブの種(2004年製作の映画)
3.7
Shiiiiit刑事が再登場
相変わらずイヤ〜な奴です

アベンジャーズのファルコン、アンソニー・マッキーが1回1万ドルでレズビアンに精子を売るぞ
レンタルのDVDパッケージにモニカ・ベルッチが大々的にフィーチャーされていてエロコメディ押しだったのですが
ところがどっこい、そこはスパイク・リー
コメディーの要素は確かにありつつも
ガッツリと社会派ドラマを見せてくれます

トピックとして挙がるのは
恒例の政治批判からエイズ、レズビアンカップルの子作り事情やサラッと黒人差別を交えたりと非常に多岐に渡ります
しかし物語の本筋は正義のために行動した結果、権力によって干された人たちへの鎮魂歌の様相を呈しております

アンソニー・マッキー演じる主人公のジャック(ジョンと呼ばれたりジャックと呼ばれたり)は
エイズの特効薬を開発している大企業で働き、最年少で部長に登りつめた秀才
しかし会社が利権を欲しいがために情報の改竄をしたことを知り内部告発に乗り出しますが
結果として会社をクビになり銀行口座を凍結されて、社会的地位を失墜させられてしまいます
生活水準を下げたくない彼は、元カノでレズビアンのファティナの提案で
レズビアンに自分の(優秀な)精子を提供するというビジネスに手を出します
それで子供を欲しがっているイタリアンマフィアの娘(がモニカ・ベルッチ)と関係を持ったことから
警察(件のShiiiiit)に目をつけられ逮捕され
ちょっとした法廷劇へと展開していきまする

様々な問題提起や気付きをもたらす作品ですね
ジャックの精子が女性たちの卵子に着床する瞬間は思いきり笑えばよろしいでしょう