紫いっぱいのスクリーンに涙を堪えた。訃報を聞いた時のショックを思い出しつつ、本作を通じてよりその事実がのしかかってきた。それでもワカンダは最強の国として遺志を継いで存在していく。最後まで観て、ワカンダ・フォーエバーというタイトルにまた泣く。チャドウィック・ボーズマン、故ティ・チャラの追悼映画でもあり、残された家族や民がどう前を向くのかという次に続く物語。
タロカンの風景や民の笑顔の美しさに胸を打たれ、ネイモア自身の生い立ちやシュリとの共感、その後の展開、、とヴィランに対しても複雑な感情を与えてくれた。マーベルがここ最近（特にドラマ作品で）見失いかけている誇り、気高さをしっかり回復させてくれた作品だった。
