Nao

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのNaoのレビュー・感想・評価

4.2
タイトル通りワカンダフォーエバーな作品だった。

ブラックパンサーは、MCUの中で国や種族単位で描けるタイプのシリーズなんだなと改めて。(ソーも国といえば国なんだけど、個人戦だし神様と宇宙と規模が違いすぎてちょっと違う感)

チャドウィックポーズマンという象徴的な人を失ったという事実とシンクロするように、ワカンダとシュリ、そしてブラックパンサーという映画自体に喪失感が感じられ、それを乗り越えての進化がちゃんと見られた気がする。

ニューキャラのネイモアも、戦い方がチート級でかっこよかった。
衣装も相変わらず素敵。ただブラックパンサー含め各種スーツは…どうなん。






以下ネタバレ









ティチャラ王の葬儀からマーベルロゴまでの流れは、ワカンダの人と同じように、死を悼むことができて、感動したし素晴らしいなぁと思う反面、人の死をもこんなふうに使うのかと引ひっかかってしまう自分もいたり… 代役立てるよりずっといい決断だとは思うけれど。

タロンカが急に出てきて、そりゃワカンダが表に出てなかったんだから、他にも隠された国があるわななんてご都合にも納得。
ワカンダを最初に見た時の感動がタロンカにはなかったのが残念。マーベルを持ってしても水中縛りって難しいってことか…

プリンセスびいきなご時世もあって、次期ブラックパンサーにシュリはならないのを期待していたのだけど、結局なってしまったのは少し残念。とはいえ、儀式や王女として兄のようにノーブルに振る舞うのではなく、自分を失わない姿勢は今っぽくていい。次回作で、シュリか甥っ子か選べる余地を残すエンディングはよくできてる。

ワカンダの喪服は白ということに何か意味があるのか気になった。太陽のもと死は終わりではないという明るさの表れなのか、それとも肌の色論争同様何かあるのか… うがってしまうから白黒はほんとやめてほしい。
タロンカのバックボーンも、搾取されてる黒人像なところが、メッセージが強すぎて悩ましい。

そしてネイモア。実は勝手に次のブラックパンサーだと思ってたw すごいスペックなのに考えが世間知らずで短絡的なところが魅力に欠ける…。が、ニューキャラとしての存在感はアピールできたので今後に期待。
Nao

Nao