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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのEのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

水の王国の映像美、世界観は息を呑むものでした。

1作目を視聴していませんでしたが、友人に誘われ、本作を視聴。いままでマーベルを食わず嫌いしていましたが、とても面白かったです。

1作目を見ていなくても付いていける内容となっていました。また、1作目に登場したブラックパンサーを演じるボーズマンが現実でも亡くなってしまったことを受け、監督は予定していた2作目の台本をまるっきり変えたということです。ということもあってか、ストーリーも亡くなってしまったブラックパンサーを追悼する場面も多く、1作目のボーズマンの映像がたびたびながれました。ファンには感傷に浸れる部分が用意されていていいなと感じました。

ストーリーは面白く、若くして孤独、餞別、自身の葛藤と戦い、強く育っていく女性像が描かれているのは個人的にGOODだった。

ククルカンとの戦いで母の声に名前を呼ばれ(自身の記憶や想いとも思える)、復讐心に囚われるのではなく、私情に区切りをつけ一刻の王女として振る舞う姿勢はすてきだったが、そこの感情の変遷をもう少し丁寧に描いて欲しかったところがある。
名前を呼ばれた気がしただけで、急に悟れるのか?とすこし説得力にかけ、腑に落ちなかった。

映画終盤では、捕まってしまった白人協力者を助けたり、天才の女学生の車を直したり、母を見送ったり、喪服を燃やしたり、とテンポよく順々に伏線回収していった。ただし、あれだけストーリー序盤でアメリカは巻き込まれ、船を1隻やられているにも関わらず、海の王国の存在は知らない状態で物語は終わってる。だからこそ、ククルカンが海の中で、海の民に「彼らはいずれ戦争状態になり、頼ってくる。その時こそ、戦うのだ」という説明はとても納得のいくものだった。次編は対アメリカの内容の伏線が残された状態での、ラスト「black panther will return」。次編期待です。
あと、甥っ子ももう少し次編に登場してくるのかな?楽しみ。

それまでに、1作目を堪能します。
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