ロアー

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのロアーのレビュー・感想・評価

4.5
地元の劇場はどこも1日1回の上映になっていて、これはもう劇場で観るのは無理かもしれないと諦めかけていたものの、最後のチャンスでなんとか観てきました。

どうしよう、冒頭から泣く・・・全編通してチャドウィックへの追悼の思いが溢れていて、演技ではない本当の喪失の悲しみがスクリーンから伝わってくるようでした。

今回の戦いは宇宙からの侵略やマルチバース絡みとは違ってある意味現実的。本来戦わなくて良い筈のワカンダとタロカンが、他国のせいで戦争になって犠牲を強いられる姿に胸が痛みました。本当に悪かったのはアメリカ。ワカンダとタロカン以外の国々が悪かったのに・・・

喪失、復讐、再生・・・そして変化も大きなキーワードだったと思う。
人類にとって普遍とも言えるテーマが、こんなにもたくさん盛り込まれているストーリーの壮大さにひたすら圧倒されました。オコエと女王が感情をぶつけるシーンもどっちの気持ちも分かるから辛かった。でも変化を受け入れられる人は本当に強いと思う・・・信じてたよ、オコエ姐さんの強さ。
MCU全体としてもドラマ版と合わせてこれでだいぶ世代交代が完成されたように思うし、今後の新たな世代の活躍にも希望が持てる映画でした。

なんていうか、アメコミ映画=エンタメ映画と思われがちだしフェイズ3までの作品は確かにその要素が強かったけど、フェイズ4からのMCUは本当にこれまでと違ったパワーがあってゾクゾクする。変化を受け入れるのは大事と言いつつおじさん好きは変えられない性癖なのでこれからも若手よりおじさんキャラを推すけど、次世代のヒーローたちが今後どんな闘いを繰り広げるのか楽しみで仕方ありません。

↓↓↓以下、ネタバレ感想↓↓↓










MEMO---
・レティーシャってホント華奢っていうかアスリートみたいな体型してるから、俊敏でしなやかな姿が恐ろしいほどブラパンのスーツに似合ってた。あんな華奢で若い上に家族も亡くして、それでワカンダを背負っていると思うと余計に泣ける
・この後すぐに「ラブアク」を観たので今日はマー様2本立て。引き締まったって言われてたロス捜査官の姿を見た後の「ラブアク」のChubbyなマー様の裸・・・どっちも愛おしいww
・エムバクがちゃんと頭で考えていることにびっくりしちゃってゴメン
・リリの描写が胸熱。他のキャラみたいに肉親でも直接の知り合いでもない後継者なんだけど、ところどころにトニーと似たところが感じられたりアイアンマン誕生のシーンをなぞる描写があったりして、ハンマーで《鉄のハート(アイアンハート)》を打つところなんてホント胸熱だった。
ロアー

ロアー