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喜劇 愛妻物語のamieのネタバレレビュー・内容・結末

喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

32th TIFF2019
『喜劇 愛妻物語』

濱田さん:僕のそう長くないキャリアの中でも最低の奴です。僕のことは嫌いになってもこの映画のことは嫌いにならないでください!
水川さん:皆さんに嫌われる覚悟でこの映画をやりました…嘘です。
矢田部さん:監督の実体験とも言えることを映画にしようとした理由は?
監督:自分の物語を映画にしようと思ったのはそんなつもりもなかったんですが、普段から妻の愚痴とかを周りの人に言ってたらそれをそのまま映画にしなよと言われ、引き出しもだんだんなくなって来たのでこの映画にしました。
矢田部さん:実際の監督ご夫妻に会って演技の参考になったことは?
濱田さん:(隣の監督を指して)このニヤニヤ顔ですよ!監督がある日セリフを追加していいですか?と言って来たんですよ。監督にとっては余程ツボに入ったセリフらしく笑っちゃって言えないんですよ。やっと言えたと思ったらそんなに面白くなくて、奥さんの気持ちがちょっとわかりました。
水川さん:横を見ると濱田さんと監督が並んでニヤニヤしてるので本当に怒鳴りたくなりました。^_^楽しい撮影でした。

矢田部さん:監督舞台挨拶を〆る言葉を
監督:自分が面白いと思いついて助監督に言ってよ、と言ったセリフがそんなに面白くなさそうなんです。そんな映画です。

コンペティション部門なので上映後にQ&A
(通常監督だけだけど今回は濱田さんと水川さんも戻ってきてくださる)

上映後
矢田部さんから:監督は客席で一緒に観てた。
俳優の2人にはプライベートの質問は控えて。監督にはどんどん聞いてOK

監督:映画を作ってお客様の生の反応を見ることができて幸せでした。

映画を観た感想は?
濱田さん:どのツラ下げて…と。笑ってもらえてよかった。僕としては佐藤浩市さん、役所広司さんには観て欲しくない(怒らないで)
水川さん:お客様の反応が「あ、ここで笑うんだ?ここで笑わないんだ?」と観られたのは面白かった。

お二人の掛け合いはどうした?

監督はどう演出された?
監督:リハはやってるけどそんなに多くはなくて、僕はシナリオライターなので役者さんがいかに言いやすくするかを妻を相手に散々ブラッシュアップして、お二人なら大丈夫だと思うけどそれをお渡しした。

お二人で何か工夫された?
濱田さん:テストは本番より抑えめで本番で全力を出すんですけど、(水川さんが)そんなに言う?そんな顔になる?と思うことも多くて、僕の名前が主演になってるけど、ほぼ水川さんの映画です。
水川:本当にセリフ、脚本が素晴らしいです。監督が本当に役者を信頼してくれてる現場でした。そう言ったところを役に混ぜ込んでできている現場でした。

Q1女性:笑って泣いて楽しい作品をありがとうございました。あきちゃんというキャラクターについて?あんな環境で真っすぐな子だった。モデルになったお子さんがいたのか?
A:監督:ほぼほぼ自分の娘がモデル。自分と妻が家でギャンギャン言ってて、そんな姿を見せるのは良くないなぁと思ってるけど、子供なりに車で酔ったと言うとか何かしている。大人が子供の前で喧嘩をするのは良くないと思ってるけど、大人もそんなに子供と変わっていない。(大人でも子供っぽい)やっぱり自分のうちの娘(がモデル)です。
ひどい言葉の中でも逞しく生きていかなければならないと言うメッセージです(笑)
濱田さん:(新津)ちせちゃんというあの子は9歳の子です。設定より大人だった?僕らをパパママと呼んでくれてた。彼女の方が台本の読みが深かったのかも。彼女の役者としての力に助けられてた。
水川さん:もう岳くんが言った通り。役者として大人も子供もなかった。彼女がいてくれて私たちも親になれた。

Q2男性:監督に。お二人をキャスティングした理由は?
監督:旦那の方はこういう役なので演じてくれる方はどこか憎めないような方で。水川さんがバラエティに出ている時の雰囲気が好きでお二人にやってもらった。

矢田部さん:監督の奥様は監督が岳くんで奥様が水川さんだと知ってどうだった?
監督:濱田さんは妻のお母さんが濱田くんにやって貰えばいいじゃない!と。水川さんの名前を言った時はいいじゃない!あるよ!と。

Q3男性:水川さんと濱田さんに。こういう夫婦のやりとりってたまにあるなぁ〜と思ったんですけど。すごい怒った後とかどうやってオフに戻ったか?地に近かった?(濱田さんがすかさず)そんなわけないだろう!(水川さんも)そんなわけないでしょう!(と食い気味にツッコミ)
濱田さん:現場でどうこうするというよりはその前に(読んで考えて)こうやって現場に持っていこうという仕事。ダメ出しがあれば僕の読みが足りなかったということだし、現場で監督にOK貰えればそこでよし。大人のおもちゃを持ってくる時の顔があんなにブサイクだと思わなかった。最悪だね(2人で)
水川さん:怒った後の鎮め方?息切れはハンパないですね。結構な怒りの熱量で喋ってるので終わって身体がガタガタ震えるとかありました。濱田さんと同じで現場で監督がいいと思ってくれればよし。現場でどんな球を放っても打ち返してくれるようなヘラヘラ度。絶大的な信頼ががっくん(岳くん)にはありました。

矢田部さん:(監督に)締めの言葉をお願いします。
監督:こんなに遅くまでありがとうございます。僕の好きな映画監督の言葉で、
シナリオライターとしては言葉を作る仕事。シナリオとしては大した話ではないので人の姿を見せる。ドキュメンタリーではなくきちんとシナリオを作ってスクリーンで見て欲しかった。これからも上映がある。今日は俳優の2人が来てくれたから席も埋まってるけど11/1の僕が1人の時はまだ席が半分くらい空いてるので周りの人にも声をかけてくれれば…よろしくお願いします。
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