碧

夕陽のあとの碧のレビュー・感想・評価

夕陽のあと(2019年製作の映画)
4.0
シャーロックドラマにハマっていたので、和都ちゃんとグレさんの対決が見たくなり。


過度に悪意や異常さを描いて野次馬根性を満足させるような娯楽にするのでもなく、かといって安易に良い話にしてしまうのでもなく、五月と茜の両方に寄り添って丁寧に描いているところに好感が持てる。

観ている方も、どちらの気持ちにも感情移入して見られる。

母親にとっての息子は、"子供+異性"だと言うから、これが女の子だったらどんな感じになっただろうと思ったり。


【ネタバレ】




最後は島ならではの優しい着地のさせ方。
息子に言われたらねえ…

茜の工場での日誌を五月に渡してしまうのは、個人情報を渡すのは問題があるのでは、とか、私が茜だったらたまったものじゃないな、と思うのだけど。そうやって個人情報×2と言って個人を隔絶する現代社会のやり方が、お互いを化け物(だと思った状態)にしてしまうという面もあるのかなあと思ったり。
まあでも、持ち出させるのはやりすぎかなあ。私の感覚では。
まあ、リアリティという面ではありうるのかもしれないけど。
碧