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海辺の映画館―キネマの玉手箱のbuddyのレビュー・感想・評価

2.8
作り手の伝えたいメッセージや表現したい要素を余すことなく凝縮した作品。
序盤は未知の自由なスタイルに戸惑いがあったが、不思議と3時間が瞬く間に感じられた。
「反戦」とは違う「平和」を愛する想いが力強い圧で押しよせてきて、ストーリーどうこうではなくまさに感じる作品。
尺が長いにも関わらず、終始息つく余裕のないスピード感に圧倒される。
膨大な情報量も不快な感情を抱かせず、映画全体がまるでフィルムのコマのように鮮明に印象に残る。
これこそが映画であり、大林宣彦監督の魔法の結晶であると感じた。
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