ボブ・ディランのカリスマ性、奇才ぶり、そして計り知れない才能を兼ね備えた唯一無二のアーティスト像を演じることは、並大抵の挑戦ではない。彼のあまりにも個性的な存在感ゆえに、一歩間違えばただのモノマネに終>>続きを読む
とてつもなく集中力を要する作品。約4時間という長尺ながら、途中のインターミッションを挟みつつも、だれることなく最後まで没入できた。
ダイナミックな劇伴に、こだわり抜かれた映像美、美術、そして熱のこも>>続きを読む
上映中、何度も劇場が大爆笑に包まれ、「これこそ映画の醍醐味だ」と改めて感じた。ラブコメというよりは、ドタバタ感や笑いの取り方がどこかクラシカルな喜劇を思わせ、過激な描写も多いが、不思議と下品さを感じさ>>続きを読む
エルウッドとターナーという二人の少年の視点が一人称視点で交互に切り替わりながら物語が進行する。二人が同じ場面にいるとき以外は、どちらの視点なのか一瞬戸惑うこともあるが、彼らの目を通して、当時の社会に根>>続きを読む
かなり攻めた暴力描写が特徴的だ。残虐なアクションシーンに加え、人身売買や子供に銃口を向けるシーンなど、コンプライアンス的にもギリギリの表現が多く、ハードな世界観に引き込まれる。ツッコミどころは満載だが>>続きを読む
『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』
#ノーアザーランド
【あらすじ(映画.comから引用)〉】
ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区マサーフェル・ヤッタで生まれ育ったバーセル・アドラーは、イス>>続きを読む
《情報量の多さについていけない…》
『デッドプール』や『ウルヴァリン』の予備知識なしで鑑賞。小ネタや自虐ネタは確かに笑えるし、アクションも迫力満点だったが、情報量が多すぎてついていけなかった。雰囲気で>>続きを読む
《命懸けで制作された作品ならではの唯一無二な緊迫感…》
見終わった後にとてつもない疲労感に襲われる映画だ。しかし、それは決して嫌な疲れではなく、とんでもない作品に出会えた喜びと、イランという国や文化へ>>続きを読む
《坂元節満載の考え抜かれた脚本に感動!》
タイムスリップものとしては比較的よくある題材ながら、坂元節が効いた脚本と独特のセリフ回しが光る作品だった。ストーリーも、一歩間違えれば安っぽくなりかねない内容>>続きを読む
《日常を脅かす欲求と漠然とした恐れ》
主人公・儀助は、綿密に計画された終活を送りながら、静かで丁寧な日々を過ごしている。その姿は品があり、モノクロ映像の影響もあってか、どこか無機質な印象を与える。しか>>続きを読む
《とにかく痛い…でも愛おしい》
とても痛い親子。しかし、その痛さはきっと誰しもに存在する部分であり、だからこそ2人が愛おしく感じられるのかもしれない。
結局のところ、人は皆、自分のエゴのために他人に>>続きを読む
《想像力の欠如がもたらす悲劇》
このジャンルの映画は、鑑賞後の感情の行き先がある程度予測できる。辛いテーマだからこそ、進んで観ようとは思わないが、それでも現実に起きている問題として、しっかりと覚悟を持>>続きを読む
《多くの生きがいを生み出す社会であってほしい》
少子高齢化や人の尊厳を主軸に据えながらも、日本社会における「生きがい」の希薄さを浮き彫りにした作品のように感じた。もし、主人公・ミチのように未亡人であっ>>続きを読む
《小規模で物足りない…》
「テロ,ライブ」はスリル感や韓国映画ならではの飛躍し過ぎた展開も含め楽しめたが、本作はあらゆる要素が小規模にまとまってしまっており、物足りなさを感じた。予算の制約も影響してい>>続きを読む
《惹かれ合う事は喜びでもあり残酷だ。》
中世という男性優位の時代において、女性たちの生きづらさや内に秘めた激情を、ほぼ男性を登場させることなく色濃く描き切った点が見事だった。その燃えたぎる感情は次第に>>続きを読む
《観る者の痛みを癒してくれる傑作!》
痛みとは、誰しもが抱えるものであり、決して消えることはない。個々の痛みも、歴史的な痛みも同様だ。しかし、時間は無情にも流れていく。そして、その時の流れや人との出会>>続きを読む
《働く現代人にささる!》
一見するとB級映画っぽくて、おそらく低予算で作られた作品だと思う。でも、ストーリーや音楽、どこか劇団員の舞台を観ているようなテンポ感があって、あらゆる工夫が感じられる。最初は>>続きを読む
《目の細め方、唇の突き出し方、口角の動きなど、細かな表情の作り込みがまさに完璧》
本作はドキュメンタリー調のカメラアングルや質感が終始貫かれており、その生々しさがショッキングな内容をより引き立て、観る>>続きを読む
《笑って泣いて、悲しいけどまた笑える…》
主人公・晋作の裏表のない真っ直ぐな人柄がとても魅力的だ。エリート社員でありながら、そういった雰囲気を全く感じさせない素朴さが心を打つ。その人柄は、映画中に何度>>続きを読む
《誰がみても面白い!》
久しぶりに誰もに勧められる映画に出会えた。手に汗握るスリリングな展開が次々と繰り広げられる中、王道の要素を押さえつつも、空港の特性を活かした斬新なアクションシーンや、これまで見>>続きを読む
《所詮、人間のエゴ》
ファーストショットで見せる禍々しい赤と点滅、そして円形ステージの外周を歩くイーオーの姿。その中心にタイトルが浮かび上がる冒頭のシーンから、ただならぬ作品であることが直感的に伝わっ>>続きを読む
《唯一無二、SFの大傑作!》
『ロムルス』が面白かったので改めて1を再鑑賞する。45年前の作品とは思えないくらいディテールへのこだわりがすごく、美術やエイリアンのデザインも本当に素晴らしい。今の時代に>>続きを読む
《強烈なビジュアル》
昔にエイリアンシリーズを何度かテレビで見た事ある程度で予備知識なく観賞。
やはりビジュアルのインパクトがかなり強烈。テンポ感しかり手に汗握るシーンの連続でハラハラしながら楽しめた>>続きを読む
《生きてる!》
若松孝二監督作品も観たことがなく、主人公・吉積めぐみの存在についても知らなかった。しかし、この映画に描かれた彼らの超濃密な青春の日々が、とても愛おしい。「生きている」という感覚が、登場>>続きを読む
《かなり特異な世界観》
かなり特異な世界観で正直没入はできなかったが、ストーリーは分かりやすくもいわゆる世にも奇妙な物語ちっくな話しで楽しめた。
《完璧なショット》
本作は、一つ一つのショットが緻密に設計されており、どれも完璧すぎるほど美しい。特に印象に残ったのは「赤」の使い方だ。
娘が想ってる人がすでに他の縁談で決まっていることを伝える場面>>続きを読む
《色気アクション!》
映画『レオン』は、視覚的にかなり印象的なショットが多い。冒頭でレオンがトニーの店を訪れるシーンでは、彼のサングラスに映るトニーの姿や、大好物のミルクのクローズアップなど、細部に至>>続きを読む
《人間の脆さと情愛》
人間の脆さと情愛が、シンプルな物語の中に凝縮されている。こういったクラシック映画は、一見何気ない話に見えるが、人間の本質を捉えた作品が多いように思う。息子ブルーノの純粋さや、父親>>続きを読む
《息のあった掛け合いが笑いと涙を誘う!》
綾野剛と齋藤潤の息の合った掛け合いが面白くて笑えたし、最後にはほんのり涙を誘う展開で、二人のコンビネーションがとても良かった。設定自体もユニークで興味を引く内>>続きを読む
《これぞ青春映画!》
これぞ青春映画!
青春の爽快さ、痛み、喜び、切なさ…。あの頃にしか味わえない尊い時間が、懐かしい雰囲気の中でポップに描かれている本作。「I Like Movies」というタイトル>>続きを読む
《弟のとてつもない決断》
この作品は、監督である弟が家族が抱える大きな問題に正面から向き合ったドキュメンタリー映画だ。両親は研究者や医師として社会的な地位を築いてきた人物で、家の外観や生活水準からもそ>>続きを読む
《切なくも幻想的なクリスマス映画》
先が読める展開だけど、切なくも心に残る童話のような話。きっと子供が観ても楽しめるように短い尺で分かりやすく、そして雪の結晶や光彩も幻想的で美しい。
館の部屋の色合い>>続きを読む
《劇場で味わいたかった》
劇場で観たかった――この一言に尽きる。
この映画は、「あなたならどうする?」という問いを容赦なく投げかけてくる。正義とは何か、人が人を裁くとはどういうことなのか、その本質は>>続きを読む
《楽曲がどれもいい!》
前作にあまりはまらなかったこともあって、正直そこまで期待していなかったが、とても楽しめた。前半は少し間延びしている印象があって、前作の焼き直し感も否めなかったけど、中盤からテン>>続きを読む
《怒りさえ覚える》
こういう企画がよく通ったなと疑問に思う…。怒りさえ覚える。
《小さな希望が残る》
藤井道人監督の作品はいつも心に訴えかけてくるものが多く、好きな作品が多い。本作も社会の残酷さや不寛容さを描きつつ、その中に小さな希望を残す作品になっている。
ただ、今回はかなり>>続きを読む