buddyさんの映画レビュー・感想・評価

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スノーシスター(2024年製作の映画)

2.5

《切なくも幻想的なクリスマス映画》
先が読める展開だけど、切なくも心に残る童話のような話。きっと子供が観ても楽しめるように短い尺で分かりやすく、そして雪の結晶や光彩も幻想的で美しい。
館の部屋の色合い
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陪審員2番(2024年製作の映画)

4.0

《劇場で味わいたかった》
劇場で観たかった――この一言に尽きる。

この映画は、「あなたならどうする?」という問いを容赦なく投げかけてくる。正義とは何か、人が人を裁くとはどういうことなのか、その本質は
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モアナと伝説の海2(2024年製作の映画)

3.4

《楽曲がどれもいい!》
前作にあまりはまらなかったこともあって、正直そこまで期待していなかったが、とても楽しめた。前半は少し間延びしている印象があって、前作の焼き直し感も否めなかったけど、中盤からテン
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聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~(2024年製作の映画)

1.5

《怒りさえ覚える》
こういう企画がよく通ったなと疑問に思う…。怒りさえ覚える。

正体(2024年製作の映画)

2.2

《小さな希望が残る》
藤井道人監督の作品はいつも心に訴えかけてくるものが多く、好きな作品が多い。本作も社会の残酷さや不寛容さを描きつつ、その中に小さな希望を残す作品になっている。

ただ、今回はかなり
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弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)

3.6

《特別な弟がもたらす奇跡と摩擦》
ダウン症の弟と兄の物語だが、物語の大半は兄の視点で進む。兄から見た弟の「特別さ」がもたらす奇跡や、他と違うことで生まれる摩擦がうまく描かれていて、その中で成長していく
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波紋(2023年製作の映画)

4.2

《色使いに随所に散りばめられた演出的な伏線に目が離せない》
人間の弱さや愚かさ、そして愛らしさをコミカルに描いたブラック喜劇。全体としては湿っぽいトーンが漂うものの、見終わった後には不思議とカラッとし
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.5

《変わらざるを得ないものと変わらないもの》
セリフは一切なく、物語だけで観客にあらゆる感情を呼び起こす作品。言葉がない分、細やかな描写とシンプルさがキャラクターの魅力を際立たせている。特に音楽の使い方
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.6

《単なるエンタメ映画ではないリアリティー》
実際のアフガン人通訳に関するドキュメンタリーから着想を得た作品とあって、単なるエンタメにとどまらず、命の重さを真正面から描き出している。映画らしい派手な展開
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喪う(2023年製作の映画)

3.5

《心に染み渡る静けさ》
父親の病室で響く心音モニターの音が、ほとんどのシーンで鳴り続ける。その音は、本来なら不快に感じるはずだが、物語が進むにつれて生活の一部のように慣れてしまう。そして、ある瞬間には
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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

3.8

《少しだけ立ち止まって自分自身と向き合うきっかけになる1本》
成長する中で、さまざまな感情が芽生えるが、特に思春期にはその感情とどう向き合えばいいのか分からず、もがき悩みながら大人へと成長していく。『
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.1

《現実の不条理さを、子供の目線で等身大に描いた作品》
タイトルがユニークで、一体どんな映画なのか想像もつかない。だが、ファーストショットから独特で異様な雰囲気が漂い、物語が進むにつれて伏線がしっかりと
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.0

《一つのシチュエーションから音や香り、物語が自然に広がっていく楽しさ》
奥山由之監督ならではの写真家としての感性が随所に光っていて、一つのシチュエーションから音や香り、物語が自然に広がっていく楽しさが
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

4.0

《画面から迸る86歳とは思えないリドリー・スコットのエネルギー》
あれだけの名作の続編となるとかなりのプレッシャーと覚悟があったと思うが、恐るべしリドリー・スコット。86歳で前作の質量そのままに観客の
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グラディエーター(2000年製作の映画)

3.6

《漢気!》
映画全体を通して、一瞬も気を抜く暇がなく、手に汗握るスケール感を味わえた最高の歴史スペクタクルだった。ホアキン・フェニックスの傲慢な演技も良かったし、ラッセル・クロウの勇ましさや漢気もとて
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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4K リマスター版(1968年製作の映画)

3.8

《かなり濃厚なゾンビ映画の傑作》
ゾンビ映画の原点と聞いて鑑賞。ホラーはあまり得意ではないけれど、冒頭から映像がアートっぽくて洒落ていて、「これが本当にゾンビ映画?」と疑問に思ったが、その疑念はすぐに
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.3

《ぶっ飛んだカートゥーン映画》
全編を通してカートゥーンのようなぶっ飛んだ作風で、楽しめる作品だった。VFXの安っぽさが気になるところもあったけど、キャラクターたちは個性的でカラフル。そして何より、マ
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トラップ(2024年製作の映画)

3.4

《この感じ久しぶり…シャマランいい》
M.ナイト・シャマランの作品において、今回の映画は王道的な要素を持ちながらも、シャマラン特有のシニカルな展開をしっかりと楽しむことができた。前半と後半でテイストが
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海街diary(2015年製作の映画)

3.5

《透明感に溢れてる》
是枝監督は、時代の変化とともに多様化する家族のかたちを、優しく寛容な視点で描いている作品が多い。本作でも、複雑な間柄を持つ4人の姉妹が主人公だが、彼女たちに何があったのかという過
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2度目のはなればなれ(2023年製作の映画)

3.0

《マイケル・ケインが最後に伝えたかったメッセージ》
マイケル・ケインが引退作に選んだテーマがこの作品だと思うと、感慨深い。戦争がもたらす傷は、何十年経っても決して癒えず、生き残った者たちの人生に深く影
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.9

《一貫してアーサーの物語…近年稀に見たことがない衝撃的な続編。》
ホアキンのファーストショットから、一気に引き込まれる。そして最後まで続く没入感は圧倒的だ。本作は一貫してジョーカーの物語ではなく、アー
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.7

《強烈…覚悟して観た方がいい》
観る前は、政治的なメッセージを含んだパニック映画か、SF的な要素のある娯楽作品を想像していた。しかし、冒頭の爆発シーンでその期待は大きく裏切られ、背筋が凍る思いをした。
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.6

《敵にも味方にもしたくない女》
久しぶりに、ラストで鳥肌が立つほど驚かされた映画を観た。予告編にあった「敵にも味方にもしたくない女」というキャッチコピー通り、主人公のスローンは任務遂行のためなら手段を
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.0

《1秒たりとも飽きさせないという姿勢が見事》
何も考えずにただ90分間、手に汗握りながら楽しむことができた。展開が飛躍しすぎているように感じる場面もあったが、そこがまさに韓国エンタメらしさを象徴してい
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若き見知らぬ者たち(2024年製作の映画)

3.0

《見たことも感じたこともない世界だがすぐそばに確実に存在する世界》
劇中に登場する家やスナック、格闘ジム、道路、そして人々の体臭までが香ってくるような濃密な作り込みと、突発的なファンタジー要素や演出が
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

3.6

《あらゆる視点が交錯し心に重くのしかかる。》
この映画は、中盤までは比較的地味な印象で進行していくが、後半に入ると緊張感が一気に高まり、登場人物たちの行動や選択から目が離せなくなる。彼らが直面している
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.2

《人間の根源的な願望を赤裸々に描く》
本作は独特な作風で、唐突な展開も多いが、河合優実、金子大地、寛一郎が醸し出す存在感が素晴らしく、観ていて飽きることはなかった。主人公のカナは、当初は破天荒で身勝手
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はなればなれに(1964年製作の映画)

2.9

《ずっとはなればなれ》
初めてゴダール作品に挑戦。
正直没入できなかった…。映画の巨匠との事だがかなり映画を観るスキルや美的センスが要るなと感じた。
本作の名シーンとも言える3人でのダンスシーンは確か
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.4

《上質なオチ》
冒頭の「Like a Virgin」の解釈を議論する絵面から面白い。どうでもいい会話だし、長いなと思いながらもその後のオープニングが流れた瞬間、あの会話は壮大なフリだったのかた気付かさ
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.3

《社会と人間の脆さ》
杏の壮絶な人生には、最後まで圧倒される。彼女が抱いたささやかな「自立したい」という願いは、彼女の置かれた環境や社会の脆さによってことごとく踏みにじられていく。そして何よりも、人間
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.6

《冬の話なのに暖かいし、優しい話しなのに残酷》
冬の話なのに暖かいし、優しい話しなのに残酷でもある。登場人物の感情や、関係性、ストーリーの内側にある繊細で細やかな流れを、こんなにも幻想的に観客に届けら
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.3

《こじんまりとした世界観に激動なストーリーの対比が魅力的》
「忘れ去られた名作」と呼ばれる理由がよく分かる作品だった。しかし、配信で観てしまったため、作品が小さく見えてしまったのが悔しい。これは劇場で
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冒険者たち(1967年製作の映画)

3.7

《完璧な映画音楽》
フランソワ・ド・ルーベの軽快でどこか儚げな音楽が、冒頭から一気に作品の世界へと引き込んでいく。特に口笛が印象的で、マヌー、ローラン、そしてレティシアの逆境にも動じない生き様を見事に
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

《くらった…。》
スリルを存分に味わいながら観ていたが、ラストでそれまで高揚していた感情を一気に突き落とされたような衝撃的なエンディングだった。単なるエンタメクライムサスペンスとして片付けることができ
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

2.0

《テーマはリアルだが現実感が薄い…》
コロナ禍で苦境に立たされた主人公が直面する壮絶な現実を描いた本作は、人間の尊厳や社会の非情さについて考えさせられる作品だった。ただ、描いてるテーマはリアルだが、過
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モンキーマン(2024年製作の映画)

3.0

《血生臭い!》
血生臭いアクションシーンの連続にそれを煽るようなリズミカルな音楽にのせられて高揚感のある作品だった。
インドの内政や宗教、民族、歴史の知識があればもっと楽しめるのかも。
それに加えて映
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