籠

海辺の映画館―キネマの玉手箱の籠のレビュー・感想・評価

2.8
監督縁者の集まりとはいえ延々とノれないのはメインの顔ぶれの弱さと輝きを排除した丸みのある女性陣の撮り方か?3人の内の1人がはるさめくんに似ているなと眺めていた。元気かな?とにかく最初からソール・バスみたいには引き込まれない流れに吉本の名前が大きく出るのにムカついてしまい冷静さを失う。
あえて肉弾を活字にしたり八路軍が登場するのは50年以上ぶり?となる中で初めて?戦争アクション的な描写を魅せる。本気でやりたかったことでやり残したことはあったのだろうか?
四月の魚さんらしきの声が聴こえてきたら本人が出てきた。美声とは聴こえない声の具合から何だか心配になる。前作に続いて登場した苦手な人はRoninそのものとしてだった…枯れたドラム捌きでどうするのか?と思ったが高齢ベーシストとのスペースセッションは予想外で面食らった。ピアノを弾く監督が広島出身の松本英彦翁みたいな面相だったので過去の記憶がぐるぐるした。
ファンを自称するそれぞれの好みへの当たり外れがあり、こういう作風が意外な訳でも何でもないが、よりによって遺作というのがらしさと言えばらしさか?これが10本から漏れる2020年であってほしいが果たして?
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