コマミー

ハスラーズのコマミーのレビュー・感想・評価

ハスラーズ(2019年製作の映画)
3.6
【守るべきもの】


"リーマンショック"を知ってる若者はどれくらいいるだろうか。
その出来事はまさに、一つの「時代の終わり」と言った所だろう。そんな時代の終わりに、人々はどう"立ち向かった"のだろう?

それを50歳とは思えない歌姫"ジェニファー・ロペス"や、「クレイジー・リッチ!」でブレイクした"コンスタンス・ウー"が、ポールダンスと犯罪の世界でお伝えする。そう、こちらは"社会派"のクライム・ストーリーである。
女たちの美しい"美貌"、巧みな"手口"、そんな表情の裏で、守るべきものは、"法律"か、"生活や"友情"かを問う作品になっている。

普通なら答えが明白な問いだが、リーマンショックの影響で財政が厳しくなった現実で、"守るべきものを見失ってないか"を説いているのだ。
それを思うと、本作の製作にも参加している"アダム・マッケイ"の「マネーショート」を思い出すのだ。あの作品は逆に、見失っていた人たちを描いている。

この「ハスラーズ」が「マネーショート」に対する答えならば、なかなか面白い作品なんじゃないかと、思い始めたのでした。


勉強になりました🎵
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