冒頭、ジェニロペ様のポールダンスシーンに惹き付けられ、ワクワクが上昇したとこで手を離される。ジャケは「女詐欺師」みたいな印象で痛快感を期待してたけど、蓋明けてみたらただの半グレ集団でした。
ジェニロペ率いるストリッパー達が男をナンパし、薬を盛り、結託した店に連れていきクレカを不正利用し金を巻き上げるという実話ベースの話。冒頭はそうなってしまう前の幸せだった時のシーンが描かれていて、バカな男達を明るく笑い飛ばす母性のような器の広さがあった。
ところが、リーマンショック後に実入りが悪くなると、男の習性を知り尽くしているストリッパー達が悪知恵を働かせ、犯罪に発展。
この作品、欧米人はどんな反応だったのか気になる。
私はというと「おいおい、やりすぎだよ。生きるためじゃなく豪華な暮らしのために巻き上げるなんて最低だ」と思ってしまったけど、それはアジア人の価値観なのかもしれない。
劇中でもアジア人のウーちゃんは麻薬やってない人には薬を盛らないとか自分なりの善悪の線引きがあっだけど、欧米人のジェニロペ様にはそれがない。騙す相手のことなど知ったことかという感じ。
ストリッパー時代に嫌な経験もたくさんして「男なんてクソだ」と思ってか、あいつらから金を騙しとってもバチ当たらないだろ、な感覚なんだろうけど、見てて気持ちいいものではなかった。
でも、はじめは独自に薬の調合までして入念な準備もしてたのに、どんどん雑になっていく様とか実話ベースだけあってリアリティーを感じられたし、映画の作りとしてはよかったと思う。
ただただ、ベースになってる実話が胸くそ悪かったに尽きる。
