ルーク大佐

ルース・エドガーのルーク大佐のレビュー・感想・評価

ルース・エドガー(2019年製作の映画)
3.5
人種差別、南北格差、教育現場の義務と権利、民主主義のありようなど文明社会で取りざたされている各種問題について、薄くかいつまんで表現している。いずれもツッコミがハンパなため、深く心に刺さってこないし、強い関心を抱かせるパワーは弱い。

教師役オクタヴィアの演技が苦手。
かつて美人で鳴らしたナオミ・ワッツは最近顔つきが変わってきて別人に見えることはあるが、養子の息子に対する愛情や信頼が揺れ動く様子を情感深く演じていた。

ティム・ロスは本人の性分なのか、ごく普通の感覚をもつ父親を演じているにもかかわらず、いつブチギレて無茶をやらかすのか・・とドキドキさせる。普通の人間をフツウに演じるのが嫌なんだろうね。

って感じで、鑑賞後に「何かが心に残るような錯覚」を抱かせる映画だった。賢い高校生ならば国を問わず、ありがちな話なのでは。邦画や小説でもありそうな話なので、あまり新鮮味はないかも。
ルーク大佐

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