しちれゆ

ルース・エドガーのしちれゆのレビュー・感想・評価

ルース・エドガー(2019年製作の映画)
4.1
ルース怖すぎ。ときには苦悩を見せ、ときには怒りを露わにし、ときにはユーモアを演出する変幻自在さ。
「僕の母は僕の名前を上手く発音出来なくて僕はルースと名前を変えました」彼はこの一件で幼いながらアイデンティティを否定されたと感じ自分ではない自分を生きることを余儀なくされてしまったのかも。更に「″黒人なのに″すごいね」という賞賛。白人への憎しみと羨望、それは多分養父母に対しても。ガールフレンドに選んだステファニーが東洋系だというのも納得だしこの子のいや~な感じが出色。
初めは上から目線だったウィルソン先生がまんまとルースの術中に嵌っていく過程にワクワク、先生の家に花束を持っていった時の恐ろしさったら。あの日養母エイミーに「車で送って」と言ったのだって。
あとエイミーがルースを尾行したのは良くなかった。それしてもいいことなんか何もないから。でもルースは尾行されてるのも計算済みだったんでしょう。
は~、くわばら、くわばら!
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