Mashirahe

スミス都へ行くのMashiraheのレビュー・感想・評価

スミス都へ行く(1939年製作の映画)
4.4
作ったひとは本当にアメリカが大好きで心の底から信じていたいんだなと思った

このスミスというのは質実剛健そのもの、民主主義を信じ抜いているという古き良きアメリカを体現、あるいはその理想像が顕現したかのような存在で、これと同時期にスーパーマンが生み出されたのも無視できないだろう どっちも失礼なやつブン殴るしな
第二次大戦前の不安に対抗するために生み出された一種の神みたいなもんで、これは多分神話だ
そんなスミスがワシントンにやって来てサンダースやペインといった大人になってしまった者に眠っていた良識を呼び覚ましていく
苦しみに耐えつつアメリカを真っ直ぐな厳しい瞳で睨みつけ祈りを捧げる姿には平伏する他にない
ちなみに結構話はめちゃくちゃで、現代の愚かになったアメリカ人が見たらプロットホールだのリアリティだの低レベルな事をほざいて鼻で笑うかもしれない この映画で起きていることのほとんどは一見偶然に見えるがその実奇跡だ
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