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スミス都へ行くのRIOのレビュー・感想・評価

スミス都へ行く(1939年製作の映画)
3.9
はじめスミスは何だろうこのおじさんは
という雰囲気を漂わせてた

巨大な力を倒すには死力を尽くさなければ風向きは変わらない

議員に祭り上げられ嘘で固められた政界に正義を通したいスミスは汚名を着せられて強引に追放されそうになる
座ったら発言権は2度と手に戻ってこない
真実に妥協はないのだから
失われた大義が真に価値ある大義
そのために立ち続け闘う

理想や夢が欲望になっていても誰も分からなくなっていく魔界

スミスはデモクラシーを体現している
権力に推しきられ尊敬していたペインにも裏切られてから腐敗した政界にかじりつくスミス
終盤に向かって炸裂していきました
民主主義だからこそ可能な空気
アメリカの良いところが全面に出ていて楽しくなりました


石は石に では 人は何処にいたのか
空気は空気に では 人は何処にいたのか
時は時に では 人は何処にいたのか
曖昧さを貫いて何処まで高く塔へ登れたのか

── P.ネルーダ 1部抜粋
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