B姐さん

スミス都へ行くのB姐さんのネタバレレビュー・内容・結末

スミス都へ行く(1939年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ラスト、スミス(ジェームズ・スチュアート)の浪花節にクロード・レインズ扮する上院議員が共鳴して、「俺が間違ってたよおー」とヨヨヨとなるとこがよくも悪くもクラシック。現代映画ではこれは無理だろう。新証拠とか新証言とか偽証をひっくり返すメンドクサイことがないとクライマックスにならない。・・・という体質に我々はなっていて、「牛歩」して議会法に則り、権利を行使し、個人の「理念」を主張してもカタルシスはこない(たぶん)。それがどんなに心に響く「正論」でも。

リンカーン記念堂の片隅で、スミスがジーン・アーサー演じる秘書に励まされるシーン。影に覆われた所から二人が「んじゃ、とりま酒飲もう」とリンカーン像に振り返って手を振るところが好き。
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