ゆうさん

スミス都へ行くのゆうさんのレビュー・感想・評価

スミス都へ行く(1939年製作の映画)
4.0
ひょんなことから上院議員に選ばれた愛国者の少年警備隊隊長スミス。
だか彼が選ばれたのには裏があった。
財政会のボスであるテイラーと上院議員のペインは汚職を働き、ダム建設の法案で、自らが二束三文で手に入れた土地を転がし巨万の富を得ようとしていたため、政界の右も左も分からないスミスを選んだのだ。
だが、テイラーたちの思惑とは裏腹に熱意を持って行政に当たるうちに汚職に気がついてしまうスミス。
そんな彼に汚職の濡れ衣を着せ、政界から追いやろうとする。
思い描いていた理想の国家と現実の汚い世界のギャップに絶望し1度は心が折れるが秘書のサンダースの助けを得て国家の未来のために名演説を始める…

アメリカの良心と言われたジェームズスチュワートが不正と戦う真面目で誠実な愛国者を見事に演じているし、頼りになる美人秘書サンダースにジーンアーサー、物分かりの良い上院議長にハリーケリー、協力してくれる新聞記者にトーマスミッチェルで脇を固める俳優も最高すぎるし、配役が見事すぎる。

演出も実にキャプラらしい勧善懲悪な笑いあり、恋愛あり、感動ありで観ていて飽きない。

キャプラの作品の中でも特にお気に入りで年齢問わず男女問わず楽しめる1本だ。
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