えそじま

スミス都へ行くのえそじまのレビュー・感想・評価

スミス都へ行く(1939年製作の映画)
4.4
巨悪、墜つ。
無知で純粋が故に傀儡として上院議員の空席に選出されたボーイスカウト隊長が、信念と愛国心を両手に腐敗した政界を孤軍奮闘する王道ドラマ。

若く正直な政治家は利権を貪る老害にとって邪魔者でしかない。直近ではIR誘致を巡る某幹事長の一件がまさに重なっているが、こういった醜悪な政治家は単に創作されたキャラ造形ではなく事実無数に存在する。

古き良きアメリカンスピリットを根底に敷いた正義の物語に、ジーンアーサーとジェームズスチュワートのメロドラマが謙虚に花を添える文句無しの名作です。

このような映画作品が古典として存在するその意義やいかに。
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