改めて、韓国の負の歴史を描く映画は、心に残るなぁと感じましたよ。
しかも激渋なおじさんばっかり…
これほど、上司(大統領)と友人(KCIAの元部長)やら、韓国とアメリカやらに板挟みになってとにかくずっと悩ましい顔をする主人公役のイ・ビョンホンが良かったですよ。
かつて同士として、革命をしたのに…権力を持ってしまうと独裁者に…、でっち上げをして市民、国民の敵のようになってしまう大統領に忠誠を尽くさねばならないのは、大変なんだろうなぁと心が痛いですよ…
しかも自分から心が離れていってしまっていてお気に入りがライバルの警備室長(顔の威圧感が酷い…)になってしまっているあたりは切なかった。
大統領の命令で友達でもあった元部長を殺したのに…『あいつは、友でも殺す酷い野郎だと』言われてしまっているシーンは、雨でびしょ濡れな上になんですから…かなり印象に残りましたよ。
大統領を殺したあとのグダグダ具合もなんか哀愁みたのが出てて、なんとも言えないラストでしたよ。