まいこ

KCIA 南山の部長たちのまいこのレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
3.4
1979年に韓国の朴正煕大統領が中央情報部部長キム・ジェギュに暗殺された実話を基に映画化した実録サスペンス。

1970年代、韓国大統領の直属の機関として絶大な権力を振るった韓国中央情報部 (KCIA)。そのトップだった元部長が亡命し、アメリカの議会で韓国大統領の腐敗を告発する証言を行う。さらに回顧録の出版を進めようとしていた。これに激怒した大統領は、現部長に事態の収拾を命じる。

そもそもKCIAの存在を存じていなかったのだが、なるほど、CIAを模した本国の組織で"そういう繋がり"があるのね。ノンフィクションでいてフィクションなので、多少の脚色があるとはいえ、本当にこの手の作品作るの上手くない?日本じゃ無理でしょ。結局軍事政権、光州事件に繋がり……。革命当時の志は目指していた地位に長く鎮座することで薄まってしまう。何事にも言えること。
『工作 黒金星と呼ばれた男』でもそうだけど、イ・ソンミンの演技がその場で求められる男の像そのままで本当に好き。
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