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KCIA 南山の部長たちのNのレビュー・感想・評価

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
3.9
「ソウルの春」を観るため予習。

こういう映画を観ると、世界を知らない自分の視野の狭さが恥ずかしい。映画を通して歴史を知ることが出来て感慨深く有り難い。
日本が朝鮮半島を植民地化していたあたりからの韓国近現代史を知っていた方がより理解が深まる気がした。途中日本語の台詞があったり、人物の背景を推し量ることが出来るので。

植民地時代〜朝鮮戦争〜その後の軍事政権下。我慢を強いられ犠牲になった国民が沢山いたことに思いを馳せる。

この作品も他の韓国映画同様、緊迫感がバチバチに凄まじい。イ・ビョンホンの熱演も然ることながら、イ・ソンミンっ!!はらわた煮えくり返った怒りを演じさせたらNo.1なのでは?

共にクーデターで決起し、国の未来を思い合った同士が、こんなに悲しく衝撃的な結末を迎えるなんて。歴史の残酷さを痛感。
日本もこんな風にもっと歴史に切り込み、重厚感のある映画を作って欲しいと切に願う。
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