このレビューはネタバレを含みます
特撮とかヒーローモノって
最後はヒーローが絶対勝つし
そう思うと迫力ある戦闘シーンも忙しいだけ。
みたいに思ってたんですが
どうしてでしょう
この作品は面白かったです。
別世界でバタバタしてるって言うよりは
人間とヒーローの戦いがひとつの戦いになってると感じました。
ストーリーの設定には大航海時代から帝国主義の時代を思い出したりしましたが、科学が時にどんな残酷な結果を生むのか。
いかに弱いものを思いやることが難しいか考えさせられました。
お芝居は全体的には独特の間合いと笑っていいのかわからない笑いのエッセンスがあってこれも面白かったです。
長澤まさみさんの使い方が少しステレオタイプすぎるかなと思いましたが、他の役柄は全体にリアルでした。
有岡くんの演技
元々ベタな芝居をせず独特のリアリティがある上手い役者さんですが
今回も現実世界に住む観客を映画の中の世界にリンクさせる素晴らしいお芝居でした。
脇役の時は本当に些細な役が多くて、ベタな芝居でない繊細な芝居だけに勿体なく思っていたのでキーパーソンとして力を見せてくれて嬉しいです。
最後まで見た後はあたたかい気持ちになりました。
浪漫、友情、希望…でしたっけ?
特撮なんてと思う気持ちがあったけど心打たれました。