チーズマン

シン・ウルトラマンのチーズマンのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.9
全然当時のを知らない人まで、むむ…これぞ懐かしのウルトラマン、とついつい思ってしまう作品だったんじゃないでしょうか。笑

好きな人が作った感が伝わってきて、楽しかったです。

とくに、一回目のスペシウム光線を出すシーンなんかは最高でしたね。
まあ個人的にはそこがピークだったかもしれませんが。

とは言っても、よくよく思い返せば小さい時にウルトラ怪獣大百科のビデオとかはすごく観てたけど、一応キャラとしてのウルトラマンは馴染みがあるぐらいでTVシリーズとしてのちゃんとしたウルトラマンは断片としてしか知らないんですよね。
むしろリアルタイムで観て馴染みがあるのはGとかティガで多分テイストが違うっぽいので、今回のウルトラマンは懐かしい感じもするけど割と新鮮でもありました。
へえ、こういう感じの感触だったのかと。


なので人類がウルトラマンを初めて目撃するてからのあれこれが起こる前半が特に面白かったですね。
自分が知ってる感覚と全然違ってて、ウルトラマンが異様なものに見えるんですよ。
最初なんて全身銀色で、美しいような恐いような、ただその場に立っているだけなのになんとも形容し難いものを感じました。

ウルトラマンの棒立ちの姿に異様に目をひかれてしまうので、作り手側が本来のウルトラマンのフォルムやデザインや姿勢などにめちゃくちゃこだわって再現しようとしたというのも納得でした。
やっぱあの棒立ちの姿の全く考えが読めない感じは独特の存在感がありますよ。
とにかく棒立ちのまま仰向けに浮いたり、高速回転したり、なんかゾワゾワってして凄いですよ。笑
あと帽子を被ったザラブ星人が現れた時もそうでした。



個人的には「そいつは非常に厄介だなあ…」というセリフが2、3回ぐらい出てきますが、そういったお役所しぐさなディテールの数々が妙に味があって好きですね。

あと早見あかりの眼鏡姿が似合っていて素敵でした。
チーズマン

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