スピードスター

シン・ウルトラマンのスピードスターのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
3.1
ウルトラマンは子供の頃に再放送で観た程度。ここ日本に、現実にウルトラマンが現れたらどうなるのかと言う『シン・ゴジラ』テイストを楽しみにしていました。

開始10分は最高でした。ファンが喜ぶであろうオマージュの数々は私も感じましたし、ゴジラの第1形態みたいな気持ち悪い怪獣をやっつけたスペシウム光線の描写は威力と共にブチ上がりましたが、その闘いの最中、一方の禍特対はテントの中で誰が撮ってるかも分からない映像を PCで見ながら空想科学読本っぽい事を実況してるだけに見えました。予算がなかったのかな?

また、長澤まさみのフェチ全開のローアングルが多すぎて節操ないなと思いました。男なのでどうしても目が行ってしまいますが(笑)



以下少々のネタバレ










ゼットンの鳴き声が「ゼットン・・・」なのは笑ってしまいました。オリジナルもそうなんでしょうか?
劇場が明るくなって隣に座っていたグループが一言「自分の名前が鳴き声なんて実質ピカチューじゃん」と言ってて思わず吹いてしまいました。

正体不明の巨大生物という大災害に対峙した日本政府が、国際社会の中での自国の立場を踏まえながら法に則ってそれを排除しようとする会話劇が『シン・ゴジラ』の面白かった部分だったのですが、本作はその要素が簡易的だったし、ウルトラマンの知識が無い私からしたらピンと来なかったと言うのが正直な感想でした。

むしろ序盤のウルトラマン登場前にどの様な困難を乗り越えて人類は怪獣を倒したのかを観たかったです。
それだとウルトラマンじゃないですね(笑)