このレビューはネタバレを含みます
根幹となる伝令の話を軸として、そのまわりに細かな起承転結(各エピソードに有名俳優付き)がいくつかあるというような構造. 背景がガンガン変わるのでロードムービーと言っても良い. フューリーロードでも良い.
物語自体は至極簡素なので例えば、
ネズミが落ちる→動く→爆発する
飛行機が落ちる→助ける→刺される
などの因果関係に注目がいった.
影の使い方などはスカイフォール、スペクターを連想する. あの幻想的なタッチには引き込まれてしまう. あとやっぱロジャー・ディーキンス!! カメラの動きとかあまり詳しくなくて素人並みの感想ですが、凄い! (ワンカットはいいとして、疾走感と滑らかさと光.) 言わずと知れた名撮影監督だが正直今まであまり注目して来なかった. コーエン兄弟などは観てるが、改めていろいろと手を伸ばしていこうと思う. 特にブレラン.
結論、間違いなく作品賞の器を持った映画. つまり私的作品賞. マジで良かった.