全編ワンカットではなかったけれど、長回ししかなかった。それだけで十分。
普通の映画では考えられない程とても長いカットなのに、
ずっと画角が綺麗なのが凄いと思った。
計算され尽くしている。
それでいて、ワンカットであることを自慢げに強調するような作風ではなくて、
ワンカットは没入感を与える技術として使っている、という印象だった。
ストーリーが進んでいくにつれて、段々と登場人物に対して精神的に入れ込んでしまう自分を感じたし、
キャッチコピーにあったように、後半は心の中で「走れ！頑張れ！」と応援してしまった。感情移入のさせ方が上手かったからか熱が入って涙を流してしまった。
捨てシーンが全く無かったと思うし、
本当に没入できてとても満足だった。
戦場にいるような気分になって登場人物と一緒に必死になっていたのですぐ映画が終わった感覚。
あとカンバーバッチは俳優になるために生まれてきた人です。ちょい役なのにオーラやばい。
