スローターハウス154

1917 命をかけた伝令のスローターハウス154のレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.7
2020/4/11

 この主役のあんちゃん...なんか見覚えあるんだよな~...と鑑賞中ずっと引っかかっていたけど今わかった、『始まりへの旅』の長男役か!どっちも普通の青年役なのに全く気づかなかった。
 ワンカット云々と聞いていたので、どうしても「コレどこで切ってんだ?」探しに意識を持っていかれてしまう。あと音楽がちょっと、存在感大きすぎる気がした。感動を音楽で誘導しているような印象を受ける。もう少し音楽抑えたほうがより緊張感と余白が出るんじゃないのか、というのは素人考えだけども...。でもこの作品はエンタメに寄せたかったからこそ、あえて音楽をやや過剰にしたのかもしれないね。
 グチャグチャになった大地や、そこかしこの水場に浮かぶ土左衛門、廃屋の町...そんな生々しい戦場と背反するかのような、フランスの美しい開けた土地、澄んだ空気感がちょこちょこ映し出されるのも印象的。
 最後までなんで主人公が故郷に絶対帰りたくないのかよくわからず。憎まれっ子世に憚る...とはちょいとイミが違うだろうけど、捨て身になってる人ほど案外生き延びてしまうのが戦場のリアルだったりするのかな。ある程度、危機回避能力のある主人公だったからかもしれないけど。
 シメ?に缶バッチが出てきたのにはちょっと笑ってしまった。こんなん、全部持ってってるじゃないスか。エンドロールでコリンファースも出ていることを知る。...ん?どこにいた..⁈
 ヘロヘロになってもなおひたすらに走り続けなければいけない人を見続けることになるので、観終わった頃にはおれもそろそろ運動しないとヤバいな~と思えてくる。これくらいの持久力つけたい。