期待通りのエンターテイメント!そして、これは『走れメロス』!
内容はシンプルなんだけど、とにかく撮影技術と編集技術の高さに脱帽。全編ノーカットというわけではなく、よく見ると編集点がいくつもあるんだけど、そもそも半日くらいの物語なので、このスピーディーさが緊迫感を生む要因の一つ。
終始ハラハラさせるのではなく、真夜中の女性と赤ん坊のシーンやS連隊に合流した時のある兵士の独唱など緩急の「緩」部分がとても効果的で、それらがなかったら単なる“ノーカット”だけが売りのつまらない作品になっていたと思う。
「命をかけた伝令」という邦題のみのサブタイトルは不要だと思う。
あと、探しに探したマッケンジー大佐がカンバーバッチだった時は思わず笑ってしまった。ちょび髭だし。