チッコーネ

不夜城の男のチッコーネのレビュー・感想・評価

不夜城の男(2020年製作の映画)
3.5
お涙頂戴要素がほぼない、犯罪アクションエンタメ映画。
コメディタッチの演出も多い。
叩き上げの男性主人公にマフィア、悪徳政治家/検察官、刑事が絡み、ジャンキーのボンボンが異常行動に走るという盛りだくさんの展開。
主人公を中心に敵味方がコロコロ入れ替わるという、乱れた利害関係もスリリング…、興行的には振るわなかったらしいが、個人的には王道の作風を楽しんだ。
パク・ヘスは撮影当時まだ30代、しかし40代後半に観える老け地味顔。
もとは舞台出身、ドラマで注目を集め、本作で映画初主演(『イカゲーム』より前)。
酷い風評で干されたソ・イェジはヒロイン、クールなキャラクターは面白いが、期待したほどの個性は感じられず。
クラブの場面では六本木に支店もある『オクタゴン』が登場、また大スキャンダルが発生した『バーニングサン』での撮影場面もあったらしい。