面白い!最高にクレイジーで楽しい!原作読みたい!日本語版出してください!
マトリョーシカのように何重にも入れ子構造になってて、どこからどこまでが現実で妄想か混乱してくる感覚が最高。
原作者の方が二つのテーマを扱ったと述べていて、それは「リアリティーとフィクションの境の喪失」と「自己とは何か」ということ。
編集者であるというエルガも実は仕事をしているシーンはなく、「語り手と登場人物、書き手を混同する」という性質が説明されるので、エルガはまさしく「信用できない語り手」である。
ラストはエルガがまともであるともとれるし、エルガ自身が頭で作り上げたものともとれる。
監督も長編一作目とは思えない力量で、超有名キャストも監督に素直に従っていたという。
原作者の方が「小説の文法と映画の文法は違う」とおっしゃっていて、それは今の邦画でも当てはまると思う。漫画や原作をそのまま映画化しても上手くいかない。映画として面白くなるようにしなければいけないはず。