列車旅行のすすめの作品情報・感想・評価

「列車旅行のすすめ」に投稿された感想・評価

東京国際映画祭で観賞。スペインでカルト的人気を誇った奇想天外な小説の映画化で、とにかくストーリーを説明するのは至難の作品だ。列車で乗り合わせた男から、不思議な話を聞かされる女性編集者。その話は、とても悪趣味なのだが、先を聞かずにはいられない。作品は3つの物語から構成されるのだが、語り手が主人公となったり、その主人公が次の語り手に受け継いだり、そして、最後は女性編集者自身の物語へと帰っていく。入れ子構造とでもいうのだろうが、その語り口は自由奔放、先の読めない展開だ。しかし、なぜかその気まぐれに付き合ってしまう不思議な魅力を持った作品だ。何回も観て、確認したい作品かもしれない。基になった小説を、なるべく忠実に再現したのだというが、氏の原作も読んでみたい。列車が走るシーンやゴミの山など、斬新な映像が散りばめられ、ビジュアル的にもなかなか面白い作品だ。
ひ

ひの感想・評価

3.9
素晴らしい

誰かが言っていたマトリョーシカという言葉がしっくりくる。

映画は基本的に登場人物の物語を追体験するものだと思っているので、自分はSFが好きです(現実逃避できるから)

本作は映画特有の追体験を逆手に取り、感情移入したところでげんじつにもどしたり、さらに奥深いところに突き落としてきたりと揺さぶりがすごかった。
映画館でみてよかった!家だと絶対よそ見してしまって本作の魅力が薄れる。
現実に戻りたいと思っても映画館だと作者にコントロールされるので途中はもう委ねるしかないよね。


内容的にはわかりにくいのかなと初めは思ってたけど、そんな不安を他所に後半は怒涛の展開が繰り広げられる。

前半の物語のわかりにくさが実は本作の重要な追体験の一つになってて、、映画内の妄想と現実の境目が判断つかなくなってきたところが精神疾患に陥る瞬間です。

世界のどこかで誰かを救う映画になること間違いない
とんでもない新人が現れたぞ!!


ラテンビート映画祭にて。
これは新たな時代を駆け抜ける監督が出てきたなと思わさせる作品。アナログ技術で最新のモーションを。知恵を振り絞った撮影クオリティー。80年代サスペンスホラーぽさがあり最高。

脚本、ブラックユーモアな感じがコーエン兄弟ぽく、
その中にスプラッターやエロチシズムを踏まえるところがラース・フォン・トリアーぽく描かれていた。

ストーリーテラーのように列車で話をする、精神疾患患者を治療するドクターとその向かいにいた女。ここからストーリーは始まる。


本作は大きく3つの章に分類されている。
その1章1章がまた細かなトリックが埋め込まれている。

第1章
話の中の話。それが嘘でこれが真実とまた話が進み、それがまた嘘でこれが真実だったり。ここのうまいトリックは、最初にかなりリアリティーのある重い話を持ってきているところ。そこから嘘と一安心する。ここからの真実はユーモアが入り込むので心を休めながら観ることが出来た。でまた嘘。はいはい次は何ー?と心待ちにしてしまうくらいその世界のアトラクションに乗ってしまったような気分になった。

第2章
これは、ジャパニーズホラー感のある話。
まさに世にも奇妙な物語でも観てるかのよう。
男に騙され、犬と共に人生を歩みだした女。
そこで子犬が大好きな男と出会ってしまう。
犬が好きという共通点がとてつもない悲劇を生む。
これは予想できたし、ブラックユーモアが効きまくりの話。

第3章
病気で筋肉がつかなく矯正ベルトをした男と足の長さが違い矯正ベルトをしている女が出会い、恋をする話。
男は経験値がなくベッドで2人服を剥ぎ取り、矯正ベルトを剥ぎ取るまでは良いのだが、その後が少しの恐怖で進めなくそのまま横に寝て一夜を明かす。
その後、施設で見せてもらったアダルトビデオを思い出し、その通りにするものの...


ここまでが第1段階の終わり。

ここから第2段階へ

この話をしている途中、訳あってストーリーテラーのドクターはいなくなるのだが、そのストーリーが書かれた本は置きっ放しに。女がそれを届ける話がここから始まる。


女は会話の中の些細なヒントを元に家へたどり着いた。
そしてその家はストーリーに出てきた家だった。
そして名前も聞き覚えのある名前。
ただ、そこには彼はいなかった。
女は何かを確信した表情で、ある家へ向かう。
そして再会をするが...

ここまでが第2段階

ここからが最終段階

男は何を言っているという表情をするが、ある目的を果たす為女を屋敷に入れる。

この時点で女には変化が起こっている。
いろんなシーンがフラッシュバックしていく。
そして女は電車の中にいた。
そしてさっきとは違う男性が対面に座り、その男は色違いの本を持っていた。

fin.

最後はストーリーをまじまじと聞きすぎて女が精神疾患になってしまうってオチ?
mikan

mikanの感想・評価

3.8
TIFFで1本くらいは見ておこうと思った。ある女性が列車の中で精神科医を名乗る男と出会う。
語られる話が真実なのか、それとも精神的な病に侵された人間の妄想なのか、重層的に展開され、判断不能に……。
ポスターデザイン怖!
ichico

ichicoの感想・評価

3.5
tiffにて。

何が嘘で何が真実なのか混乱しつつ、列車旅行は進んでいく。
怒涛の展開に、あれ?これR-18だっけ?と戸惑いつつ繰り広げられる狂気の世界!
ブラックユーモア過ぎて苦笑いが……!
犬のところが本当にえ?え?本当に?ってなるくらいだった。ある意味すごい作品でした。
全く変なストーリーだった。不可思議だけでなく、どことなく不快っていう感じで嫌ァな感じ面白いけれどもなかなか好みは分かれそう
mingo

mingoの感想・評価

4.2
くそほど面白い。こういう作品に出会うために映画観るのやめんねーてなること必至。監督天才かよ。バキバキに決まりまくった絵作りはウェスアンダーソン、エログロはトリアー、ブラックさはオストルンドあたりを想起させられるが構成・表現力はポーランド映画全盛期を思い出させつつ、もう総合力で余裕で今年のベスト5に食い込むサイコスリラーの怪作。三部構成で何が現実で何が虚構か注意深く観てないと置いてけぼりをくらうが、「映画」だからできる楽しみが詰まってる。多重人格にはなりたいとは思わないけどエンタメ作品のくせにめちゃくちゃリアルだった。傑作!
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.7
不幸な結婚を体験した女性は、列車で居合わせた精神科医から話を聞き始める。ヒューマンドラマ作。次々と語られる物語だが、各章ごとにエピソードもありつつ、複雑な人物像があり、現実か真実か、虚無か妄想かの曖昧さが際立ち、一映画だが複雑な雰囲気を放っていて、絡み合う展開は斬新かつブラックユーモアの効いた物語。登場人物の個性も濃く、変態でもあり異常でもあり印象的。不気味な展開が妙なテンポを生み出し、飽きさせない力強さはあり、病みつきにもなる内容。アリツモレノ監督の異才が際立っており、万人受けはない物語。
TIFF2019_22

自分の中にある映画モラル?にそぐわなかった、、、
この映画大好きです。
ポップでキュートでバイオレンス世界観がかなり壺。
メタに次ぐメタの構造も面白い。
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