カーズWSA

オフィサー・アンド・スパイのカーズWSAのレビュー・感想・評価

4.0
これもまたしっかり感のある映画でした。
疲れた〜。

ドレフュス事件をポランスキーが映画にしたもの。全く関係ありませんが、声に出して読みたい名前の中に入ってます。ロマンポランスキー。
激動の人生。こんなふうに生きていけたなら、なんて役所広司でも思いません。

実際にあった出来事をリアル感全開で淡々と描いてます。基本的に音楽無し。それが靴の音だったりドアの開け閉めの音だったりが強調されてるように感じました。

前半は少し退屈でした。みんな似たようなヒゲと軍服で区別がつきにくかったです。ピカール中佐が、何かがおかしい何かが、となってからは目が離せない展開に。国とはなんだ人生とはなんだ。

もし冤罪だったら国の不利益になる奴がそのままってことでしょう。それよりも自分達の聖域を守ることの方が大切だ、という判断で、そこを脅かすピカールは左遷だ逮捕だって追い詰められてっちゃう。

ユダヤ人への差別意識もあってどうしてもドレフュスを有罪にしたい上層部と、ユダヤ人への差別意識を持ちながらも真実を明らかにしたいピカール中佐。

ヒーローっぽくしてないとこがまたリアル。

ピカールとアンリの決闘。
近代から現代へと移りゆく中、当時はまだこういうことが行われていたんですね。

とても見応えのある映画でした。
カーズWSA

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