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異端の鳥のlgKaoringのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
4.2
2020年最後に観たのがこの作品。
重すぎてなかなかレビューする事が出来ず、年が明けるまで引きずってしまった。

上映時間が長過ぎて観るのを躊躇していたけれど、章で区切られていたからかあまり長さを感じなかった。

だけども、その内容は想像を絶していた。

少年は何も悪い事はしていない。
だけども彼の行く先々には試練しかない。
まだ子供の彼に対する人々の扱い。
人間とは、ここまで残酷になれる生き物なのか。

彼の為を思い、悪気はなくとも結果そんな状況に置いてしまった親。
当然、我が子の経験を知らず、変化の理由に気付く事は出来ないだろう。

少年の受難の旅とは裏腹に、モノクロの映像は息をのむほど美しかった。
その対比が余計に残酷さを煽る。

もう一度観たいとは思わないが、観て良かったとは思う。
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