2020年最後に観たのがこの作品。
重すぎてなかなかレビューする事が出来ず、年が明けるまで引きずってしまった。
上映時間が長過ぎて観るのを躊躇していたけれど、章で区切られていたからかあまり長さを感じなかった。
だけども、その内容は想像を絶していた。
少年は何も悪い事はしていない。
だけども彼の行く先々には試練しかない。
まだ子供の彼に対する人々の扱い。
人間とは、ここまで残酷になれる生き物なのか。
彼の為を思い、悪気はなくとも結果そんな状況に置いてしまった親。
当然、我が子の経験を知らず、変化の理由に気付く事は出来ないだろう。
少年の受難の旅とは裏腹に、モノクロの映像は息をのむほど美しかった。
その対比が余計に残酷さを煽る。
もう一度観たいとは思わないが、観て良かったとは思う。